内容説明
近代中国で悪名高い政治家といえば、まず汪兆銘の名前が挙がる。
だが今日「売国奴」と断罪されるこの指導者は、祖国を戦火から守るべく対日和平を模索した、筋金入りの愛国者でもあった。
本書では史学の成果を生かしつつ、古今東西の事例を検証。
時代の波に翻弄された悪役たちの横顔を紹介し、隠れた名脇役たちの活躍にも光を当てる。
古代ペルシャの大王からイタリア映画全盛期の巨匠まで、バラエティに富んだ五一人の列伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
80
世界史に登場する51人の人物を著者の独断と偏見で選んでその業績などを簡単に教えてくれる本です。「初めに」というところでその選んだ基準のようなものを概説してくれます。マイル・デイビスや石原裕次郎まで入っているのには驚きました。名前だけ知っている人物もいますが、まるっきり知らない人物もいて参考文献を読んでみようという気になりました。2015/07/26
KAZOO
70
また失敗してしまいました。先に感想を書いたのはこの本ではなく「勇気、寛容、先見性の51人」のものでした。こちらの方は、「悪役・名脇役編の辣腕、無私、洞察力の51人」でした。結構知らない人物が多く、トスカーナ女伯マティルダやトグリル・ベク、バーブルなどはこの本でしか知りえないものでした。また会津藩家老の田中玄宰が入っているのはいいですね。フェデリコ・フェリーニが入っているのはもう一つの石原裕次郎と調整したのでしょうかね。2015/07/29
壱萬参仟縁
27
各人4頁構成で解説。コルネリア 「ローマ女性の鑑」の悲運(24頁~):子供がいないということは12人の子供のうち9人が早世、夫も3子を残し他界(25頁)。気の毒である。美しき良妻賢母。わが子に寄せる期待と悲哀。悲痛な姿に心打たれる(26頁)。最後は一人高齢で逝った不遇(27頁)。 安禄山 中国皇帝を名乗ったソグド人(56頁~):肥満による糖尿病で視力失う。体中に腫れ物まで。 周囲に粗暴。側近に叱責。実子と側近に裏切られ、暗殺される。精神は身体を越えられない。 178頁からの徳富蘇峰は藤原書店の本に譲る。 2015/05/04
おくりゆう
14
新聞に連載されていた世界史の人物列伝らしく、冒頭の多様な出だしから人物にクローズアップし、学ぶことで結ぶ、という構成は読みやすく、歴史の勉強になり、興味深いものがありました。ただ、他の方々も書かれているとおり、副題はあまりピンとこないです。2014/06/11
中島直人
10
古今東西の51人の軌跡を4ページで略記。知らない人はほぼゼロ、新たに得られた知識は無いが、51人を一刀両断する著者の語り口が面白い。2015/06/02
-
- 電子書籍
- 元OL転生令嬢は幸せな結婚がしたい【タ…
-
- 電子書籍
- 煌々と照る月【タテヨミ】第7話 pic…
-
- 電子書籍
- 横浜の町中華 鎌倉・湘南
-
- 電子書籍
- 売れない漫画家と世話焼きの怨霊さん ス…
-
- 電子書籍
- #ジーパン女子 001 槙田紗子 月刊…