内容説明
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【格段に読みやすい画期的全訳版】
世界の軍事戦略のデファクトになっているのが、クラウゼヴィッツ『戦争論』だ。軍事論、国際関係論、戦略論を語るうえでのグローバルな常識になっている『戦争論』を理解することで、現代戦略論を理解する道が開かれる。本書は、これまで難解とされてきた『戦争論』の待望の新訳。既存の翻訳に比べて格段に読みやすい訳文で十分理解が進む。
「戦争の定義といっても、衒学的な、学術風の定義の検討から始めるつもりはない。ここでは戦争の本質的要素を二者の決闘という点に依拠して考えてみる。戦争は二者の決闘の拡大版に他ならない。決闘が無数に集まって、一体をなすものが戦争だと考えるなら、戦争については決闘する二者をイメージしてみればよいのである。決闘する者はすべて互いに物理的な力を振るい、自分の意志を押しつけようとする。敵を打倒し、それによって後の抵抗を不可能とすることが当面の目的である。つまり、戦争とは、相手に自らの意志を強要するための実力の行使である。」(「第1篇 戦争の本質について」より抜粋)
目次
第1篇 戦争の本質について
第2篇 戦争の理論について
第3篇 戦略一般について
第4篇 戦闘
第5篇 戦闘力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アミアンの和約
16
あの不朽の古典、戦争論に新訳が出たと言うことで手を出してみた。一般的に知られているのは岩波文庫から出ている篠田英雄氏の訳だろう。しかし篠田版は昭和の翻訳文よろしく文章が冗長でわかりづらいため、手を出すには敷居が高かった。それに対してこちらはかなり平易な日本語が使われている。値段が張るのが難点だが、今から戦争論に手を出すならこちらが望ましいだろう。2024/10/20
ゼロ投資大学
2
「孫子」と並んで戦略戦術書の名著として名高い「戦争論」をわかりやすく日本語訳している。戦争とは相手に自分の意志を強要するための暴力行為のことを指す。戦争において、交戦能力・領土・相手の意思の3つを打ち砕かなくては自軍の勝利はない。2024/10/08