内容説明
昭和から平成に元号が変わった1989年。祖父・金城一也が遺した数億の遺産を巡り、佐久間隼人は泥沼の相続争いに巻き込まれる。相続の条件は一也の美しい姪・薫の結婚相手に選ばれること。親族の男たちが薫を巡り騒乱に陥る中、隼人は彼女が高校の同級生であり、依頼を受け替え玉として女装した探偵・村井太一だったことを見抜く。そんな最中、薫が用意したワインを飲んだ孫の一人が服毒死しているのが見つかり、遺体のそばには「ちはやふる」と書かれた紙が…。薫と隼人は殺人事件の調査に乗り出すが、犠牲者は次々と増えていく。美女(女装)探偵×モーレツ商社マンが謎を追うバディミステリ!
目次
1 望まれぬ相続人
2 第一の殺人
3 第二の殺人
4 第三の殺人
5 『ちはやふる』
6 真相
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
8
1989年の冬、軽井沢を舞台に起こった連続殺人事件の真相に隼人と村井が挑むサスペンス小説。この人の小説って文章力があるせいかすごく読みやすいし展開もスピーディーに進むよなと思った2024/09/29
Mayrin
6
かなりどんよりする結末ですが、途中までは面白かったです。あんまり平成元年な感じはしない。2024/08/29
紅羽
4
舞台は昭和と平成の境目の1989年。ある資産家一家の遺産相続バトルに巻き込まれた佐久間隼人。隼人はその相続の重要な鍵を握る故人の姪の薫に扮した隼人の高校時代の同級生村井と再会する。そこから相続権を持つ親族が次々に不可解な形で殺されていく連続殺人事件へと発展していく。人の闇の部分が交差する結構ドロドロなストーリーですが、キャラクターに惹かれるものがあるので、次回作があれば続けて読みたいです。2024/11/10
you
4
作家買い。正直、表紙では惹かれなかったが、バブル期感があってタイトルには合っているのかな。突然遺産相続に巻き込まれ、事件にあう話。短時間で殺人事件が3件も起き、犯人もなんとなく目星がつく。もしかすると…かなと思うも、事件の背景があまりにあまりで、これはオレンジ文庫で大丈夫なのかなと思った。続きあるかな?2024/09/09
へへろ~本舗
4
ネットでカバー絵を見て購入をやめたけど、本屋で現物の帯を見て結局購入。ちょっと胸糞悪い話だったけど、サクッと読了。2024/08/27




