一寸の虫にも魅惑のトリビア - 進化・分類・行動生態学60話

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一寸の虫にも魅惑のトリビア - 進化・分類・行動生態学60話

  • 著者名:鶴崎展巨
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 築地書館(2024/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784806716686

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内容説明

虫が苦手な人こそ読んで欲しい、虫が愛おしくなる一冊!

なぜそこにいるのか?
なぜその姿をしているのか?
なぜそのような行動をとるのか?

身近な虫もレアな虫も、小さな体にきらめく進化の妙。
むずかしくはないが深い話、知る人ぞ知る虫知識を、
世界的なザトウムシ研究者が虫への愛情たっぷりに紹介。

生殖・分布・形態のふしぎに魅せられる、
人生をちょっとだけ豊かにする虫のトリビア60話。

目次

はじめに
鳥取県の地図

4月
交尾栓 ─ギフチョウ
単独性から真社会性への移行を示すハチ─ホクダイコハナバチ
ファインマンさんゆかり(?)のヤスデ─ミコシヤスデ
100年ぶりの再発見─スズキダニザトウムシ

5月
巣穴の攻防─ハマベウスバカゲロウ
同胞種間の繁殖干渉─ナミテントウ
派手な色をした大型ヤスデ─アマビコヤスデ
奈良公園のシカが変化させたイラクサに適応─アカタテハ
染色体の地理的変異と交雑帯─イラカザトウムシ

6月
東亜・北米東部型隔離分布─マメザトウムシ
鳥取県東部で変わる翅色二型─アサヒナカワトンボ
雄より早く成熟する雌─ゴホントゲザトウムシ
ツバキとの軍拡競争で伸びた口─ツバキシギゾウムシ
分布拡大中の外来グモ ─クロガケジグモ

7月
名の由来はロシア人女性─エリザハンミョウ
氷ノ山で見つかった分布南西限の集団─ルイヨウマダラテントウ
山地草原種の消滅─ウスイロヒョウモンモドキ
ナボコフが愛したチョウ─ヒメシジミ
チェッカー盤型分布─ヒライワスベザトウムシ
湖山池汽水化で絶滅─ウチワヤンマ

8月
随時給餌をするハチ─ニッポンハナダカバチ
千代川と日野川で変異─アカサビザトウムシ
寒冷地でいなくなる雄と赤の女王仮説─ヒラスベザトウムシ
吸血なしで産卵できる渓流の吸血鬼─イヨシロオビアブ
雌先熟─トゲザトウムシ

9月
『砂の女』とハンミョウ─カワラハンミョウ
東亜・北米西部型隔離分布─ダイセンニセタテヅメザトウムシ
中国山地東部で激しく分化─ヤマトフキバッタ
単為生殖で倍数体─ハイイロヒョウタンゾウムシ
鳥取県ゆかりの絶滅危惧種─シルビアシジミ
温暖化で普通種になったチョウの擬態の謎─ツマグロヒョウモン

10月
奇跡の発見─オオナミザトウムシ
急速分布拡大の外来種─キマダラカメムシ
歴史の生き証人─スナムグリヒョウタンゾウムシ
円網は何度進化したか─ヤマウズグモ

11月
コモンでない古文書のクモ─イヨグモ
二同胞種が混在─ヨモギハムシ
宿主を操り生態系を支える─ハリガネムシ
大山の染色体交雑帯─ヒコナミザトウムシ

12月
鳥取市固有のヤスデ─コヤマホラケヤスデ
名にバイデンがつくザトウムシ─バイデントロフス・バイデンス
温暖化で北上かつ越年─ジョロウグモ
冬越しのための交尾?─キタキチョウ

1月
亜種から種に昇格─ハイイロフサヤスデ
鳥取県人ゆかりの冬のクモ─ダイセンヤチグモ
利己的DNA─ヒトハリザトウムシ
成体で冬越し─ゴホンヤリザトウムシ
厳冬が生み出す種分化─クロテンフユシャク

2月
絶食して越冬─オオヒメグモ
雪上を歩く─クモガタガガンボ
雪上を歩く・その2─セッケイカワゲラ
冬の風物詩の繭─イラガ

3月
イラガとの攻防?─ヒロヘリアオイラガ
最強生物─ドゥジャルダンヤマクマムシ
トレンチ行動─クロウリハムシ
春の訪れを告げる虫─ビロウドツリアブ

コラム
1 チョウ・ガやクモの雌生殖器
2 鳥取砂丘のエリザハンミョウの個体数調査
3 鳥取県におけるシカの食害
4 性染色体で性決定をする両性生殖で倍数体ができにくい理由

あとがき
参考文献
分類表
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

3
4月 100年ぶり再発見─スズキダニザトウムシ 5月 巣穴の攻防─ハマベウスバカゲロウ 6月 雄より早く成熟する雌─ゴホントゲザトウムシ 7月 名の由来はロシア人女性─エリザハンミョウ 8月 千代川と日野川で変異─アカサビザトウムシ 9月 単為生殖で倍数体─ハイイロヒョウタンゾウムシ 10月 奇跡の発見─オオナミザトウムシ 11月 二同胞種が混在─ヨモギハムシ 12月 冬越し交尾?─キタキチョウ 1月 成体で冬越し─ゴホンヤリザトウムシ 2月 絶食して越冬─オオヒメグモ 3月 トレンチ行動─クロウリハムシ2024/09/04

Yoko O

1
昆虫だけでなくザトウムシやクマムシも。 蝶の生殖器官については知らなかったからびっくりしたし、なぜオスとメスで成虫になる時期がずれるのかに理由があってスッキリした。2025/04/20

lyrical_otoca

0
虫って本当に色々いるんだなと興味深く思わせてくれる本。この本に出てくる虫は見た目が鮮やかな虫ではないけど、そういう虫も興味深く教えてくれる本で良かった。新聞の連載が元なので虫初心者でも読みやすくて良かった。ここから深掘りしていったら楽しそう。私は虫若干苦手なので口絵のカラー写真は少しびっくりした。口絵にカラー写真はあるけど本文中の写真は白黒なので虫の見た目が苦手でも読みやすいのは親切。2025/03/04

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