中国を見破る

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中国を見破る

  • 著者名:楊海英
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2024/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569857480

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内容説明

習近平政権はなぜ、歴史を書き換え、他民族弾圧、対外拡張を続けるのか――。世界で起きているその災禍は、他人事ではない。 《日本の読者に向けて、中国の本質を語ることは、私にとって特別な意味がある。しかしながら、私の名を初めて目にされる方は、「楊海英とは何者か?」と思われることだろう。そこで、私がこれまで見聞きしてきたモンゴル人と中国人の対日感情を、年代を追って紹介することで、私・楊海英(モンゴル名はオーノス・チョクトで、日本名は大野旭)についても知ってもらえればと思う。(中略)私は1964年生まれだが、2年後にあの悪名高き文化大革命がはじまった――》「序章 私の体験的中国論」より 古くから様々な面で交流が続いた隣国ゆえに、見過ごし、見逃している「本質」がある。中国とは何か、中国人とは何者か。日本人があらためてその問いに対する解を見いだすために、求められる視点とは――。本書のブックカバーが示すように、まず見慣れた世界地図を逆転させてはどうか。そう、モンゴル人が、北方を背に、南方の中国を眺め、西方に無尽のユーラシア世界を見たように――。そうして、自身の見方・考え方を呪縛するものから解き放って、異なる視点で、現実を見つめ直す。多様性が求められる現代に、そのような新しい逆転の視座の獲得が、世界のなかの中国、歴史のなかの中国の姿を捉え直すことにつながり、これからのチャイナリスクへの備えとなる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

90
著者楊海英氏は内モンゴル・オルドス高原生まれ。北京第二外大卒、日本留学・帰化、静岡大教授。改革開放の昔、オルドスでの仕事に少々関わったことや内モンゴルの草原を旅した因縁から彼の地に興味あり、氏の著作は何冊か積読してる。本書は最新の著作だがモンゴルの歴史に関する学術的なものとは雰囲気が異なり、モンゴル民族をはじめ多くの少数民族を圧迫する圧倒的多数派漢族を主体とした中国に対する鋭い批判の書。近年のウイグル族を始めかつてのチベットそして文革時代のモンゴル族への弾圧を激しく非難。中国の本質を①歴史の書き換え⇒2024/09/06

まちゃ

44
ユニークな経歴を持つ著者ならではの視点。日本人が抱く中国のイメージ自体が(良い方に)歪んでいるということ。国同士の関係においては毅然とした対処も必要だと思うが、そうはなっていないような気がします。中国を知り、チャイナリスクに対処できる日本のリーダーを見定める必要を感じました。2024/11/12

軍縮地球市民shinshin

17
静岡大学教授楊海英氏の新著。楊氏自身は南モンゴルの出身で少数民族ゆえに長年中国共産党に弾圧されてきて、それが現在も続いている。近年の事例だけではなく、古代史から紐解き、歴代中華王朝の特徴から共産党政権の今後の動向を予測しているのは説得力がある。このような文明史的な視点からかの国を見るというのは、本来の人文系学問の役割のはずなのだが、残念ながら本邦の人文学問は左翼だらけになっているので期待はできない。かつては内藤湖南のような人物がいたものだが。戦後の貝塚茂樹は岩波新書で『毛沢東伝』なんか書いていたからな。2024/09/02

T坊主

14
1;歴史の書き換え、2;多民族弾圧、3;対外拡張これが漢民族の特徴、そもそも漢民族という名前自体がつい最近出てきたばかりで各部族、民族の王朝はあったが、連続した漢族自体の連綿とした王朝はない。日本人は教科書や書物によって洗脳されている、それは日本人の性格、民族性による。もっと本質を知ろう。最近のSNSでは習近平がソフト クーデターで2年後に退位するらしい。でも対外拡張はかわらないのではないか。2024/11/04

まさにい

9
僕自身中国の事は良くわからない。歴史を学んでもどうもいまいちなので、ちょうど本屋にこの本が平積みされていたので購入する。確かにモンゴルという北から中国を眺めると、平原の民が感じる中国は狭い。日本人の僕は凄く広く感じたのだが……。面白い視点がいくつもあり中国を理解するうえで参考になった。2024/08/24

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