内容説明
神の言葉を伝える「説教」は、キリスト教会、特にプロテスタント教会においては礼拝の中心である。説教者は毎週語る説教の準備に追われ、一週間を苦闘し続けながら過ごす。前編には説教を準備する上での心がけや、オンライン説教の作り方に関する文章を収録。後編は説教の準備に苦しむ説教者が一週間で経験する心の動きを丹念に追った書き下ろし。「説教」に苦しみあえぐすべての人に贈る、深い慰めのメッセージ。
【「はじめに」より】
この本は聖書のお話や礼拝説教をする人々、いわゆる「キリスト教伝道者」に向けて書きました。前編は主に各種出版物に公表されたもので、講演会場で向き合って語る「スーツを着た私の言葉」です。聖書物語、キリスト教の教義、教会の伝統や慣習をひと通り身に着けた方々を対象に、牧師・聖書科教員・教会学校スタッフ向けの研修会・講演などで語ってきた内容をまとめています。一方後編はほぼ書き下ろし、カウンターに腰掛け「飲み食いしながらの言葉」。読み比べると矛盾もあるでしょうが、それも私です。どちらから読んでいただいてもかまいません。
【目次】
はじめに 舞台裏の風景
前編
本物なら必ず伝わる、のか?──キャンパスでの伝道
ハジマリはいつも子ども──CSが安心できる場所になるために
「逃れる道をも備え」る教育
糸電話のごとく
コロナ後の説教の作り方
後編
金曜日の焦燥
土曜日の憂鬱
日曜日の混乱
月曜日の復活
火・水・木曜日の道草
《説教》チョウジさんを覚えて
《黙想》ボールを追いかけて
終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayakankoku
4
牧師向けの話だったので、響かず。塩谷先生の説教がQRコードから見れるのが画期的!2024/11/10
ころりん
1
大学チャプレンによる講義と、牧師たちのための実に入念な指針(私信?) 説教の「産みの苦しみ」、説教者の「承認欲求」を、牧師経験者だからこそ、本当に掬い取ってくれる名著。 ええ格好しいな自分を笑って、まず自分が慰められること、そして、聴衆の応答というものを、ダイナミックコミュニケーション(話者の思惑とは違う動作が、聴者の中に立ち上がるのだ、という力学)の図式で気づかせてくれる。 「いい説教でした」ではなく「行ってきます!」であるはず、という107/148の段落が、猛烈に良いです。 凹むたびに、読み返します。2024/10/03
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