内容説明
大陸の西側に位置する国家・翠国。
その一藩の名家の娘・莉恩は、望まぬ縁談を断るため、文官の登用試験を受けることになる。
おとなしく人見知りな性格の莉恩だが、図らずも試験を通過し、信簡局(しんかんきょく)と呼ばれる場所で働き始める。
そこは官吏の私信を検閲する部署。莉恩は初めての文官の仕事に戸惑いながらも、私信を検める業務に明け暮れる毎日を送っていた。
そんなある日、莉恩は一通の私信に、言葉遊びの暗号が込められていることに気づく。
それを解読すると、そこには国への謀反を示すメッセージが浮かび上がった。
不穏なものを感じた莉恩と同僚の文官・劉彗は差出人の元へ向かうが、そこにあったのは惨殺された死体だった――。
内気な文官少女×過去に傷を抱えた青年文官のバディが国家存亡の危機に立ち向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
望まぬ縁談を断るため文官の登用試験を受けて信簡局で働き始めた翠国の名家の娘・莉恩。一通の私信に思わぬ暗号が込められていることに気づく中華風ファンタジー。初めての文官の仕事に戸惑いながら、私信を検める業務に明け暮れる毎日を送っていた莉恩が解読した国への謀反を示すメッセージ。差出人の元へ向かった莉恩と同僚の文官・劉彗が発見する惨殺された死体。初恋の相手でもある幼馴染の武官・漣濤の協力も得ながら事件解決に挑む展開は、やや様々な要素を詰め込み過ぎた感もありましたが、大切なものを引き継いだ莉恩の覚悟が印象的でした。2024/10/16
万論
3
意味深な始まり方、登場人物の著し方。ちょっと面白そうって思った。読んでみて、んー、まあまあ。この先があれば面白そう。ただ秘密を露見させてしまったからなぁ。2024/09/12
色素薄い系
3
中盤まで頑張ったけど私には面白さが分からなかったので脱落です。莉恩の働く信簡局のお仕事とか書簡に隠された暗号なんかは色々調べられていて凄いなと思ったけどここが取っ付きにくくてどうにも頭に入って来ず。2024/09/11