黒い蜻蛉 小説小泉八雲

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黒い蜻蛉 小説小泉八雲

  • ISBN:9784333029259

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内容説明

『怪談』『知られぬ日本の面影』『日本――一つの試論』。日本人も気づいていなかった日本文化の魅力・価値に気づき、世界に広めた人物、小泉八雲。
 自身の生い立ちに由来するコンプレックス、葛藤にもがいていたかつての彼、「ラフカディオ・ハーン」はいかにして「日本人・小泉八雲」となったのだろうか。日本へ渡り、日本人の生き方や文化、そして妻となる女性、小泉セツに出会い、彼の人生はヤゴがトンボとなって飛び立つがごとく変わっていく――。
 アイルランド出身の著者が描く、空想と史実が織りなす魂の伝記小説。日本人とは何かという問いを、現代の私たちに投げかける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

34
アイルランド出身の著者が、始めて日本に来た時点ではラフカディオ・ハーンを知らなかったそうです。帰国後に移り住んだ場所が、ハーンが幼少期に暮らした家の近くで、そこからハーンについて調べるようになり、この作品が生まれたというのは、とても不思議な気がします。この作品によって、アイルランドはもちろん、世界中でラフカディオ・ハーンについて知る人が増えて欲しいです。2025/06/13

みつ

25
八雲が幼少期を過ごしたアイルランドの著者による小説。題材のせいばかりではなく、こなれた訳も相まって日本の小説を読んでいるかのよう。どうしても八雲の名は松江と切り離せないが、それに先立つ時代さらにはそれ以降の熊本、神戸、東京に引っ越してからの記述が詳しいのは、過ごした時間の長さからも読者にはありがたい。幾度となく友人への手紙が差し挟まれ、外国人との交流についても多く筆を割いているのも、新たな視点をもたらしてくれる。表題のハグロトンボ以上に、裏表紙にも顔を出すクサヒバリの音色と八雲との出会いが強い印象を残す。2025/11/20

rokoroko

22
小泉八雲の話。翻訳もの。軽く読めるのは朝ドラ見ているせいか。案外早く亡くなってしまうのね、今朝は朝ドラが終わった後ハーン役の人がお墓参りに行ったら蚊に刺された。お墓に来た人を蚊に生まれ変わって刺すと著書に書いてあるそうだ。面白かった2026/01/09

あまね

17
とても面白かったです。少し前に読んだ『逝きし日の面影』を彷彿とさせます。小泉八雲が生きた時代の古き良き日本人が生き生きと描かれています。著者が長年、日本で暮らしていたとはいえ、その描写の巧みさには驚くばかりです。そして、訳者あとがきにもあるように『小泉八雲=怪談を再話した人』という認識から一歩も二歩も八雲の世界に誘ってくれます。2025年後半のNHK朝ドラは八雲の妻・セツがヒロインとのことです。とても楽しみです。2024/12/16

joyjoy

15
サブタイトルが、ラフカディオ・ハーンとか、ヘルンとかではなく「小説 小泉八雲」とあるのと、小宮由訳、というのにも惹かれて読む。タイトルにもある蜻蛉、これまで読んだ八雲関連本ではとくに意識したことのなかったモチーフだが、この小説では所々に登場。特にラストシーンは印象的。それでもタイトルの意味を図りかねていたのだが、挟まれていた新聞記事(産経新聞2024.11.03.)に「黒い蜻蛉」の由来が!読んで納得できました。古書店さん、元の持ち主さん、記事を挟んだままにしておいてくれてありがとう。蜻蛉、好きになりそう。2025/09/28

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