内容説明
ロンドンに住む10歳の少年ヘクターは学校一のいじめっ子。ある放課後、ヘクターは公園でホームレスの男性にイタズラを仕掛けるも失敗に終わり、その報復に、彼のリアカーを池に沈めてしまう。そしてその一部始終を、クラスの優等生メイ・リーに目撃されてしまった。
同じ頃、ロンドン街頭ではさまざまな彫刻作品の窃盗事件が起こる。事件現場にはホームレスの通信用シンボルマークが描き残されており、警察は犯人はホームレスだと予想する。
メイ・リーの父親が運営するホームレス支援食堂「スープキッチン」の人々、そして公園のホームレス、トーマスらとの交流を経て、自らの考えの過ちに気づいていくヘクター。もしかして、連続窃盗事件もホームレスの仕業ではない?! ヘクターはトーマスと力を合わせ、事件解決に奔走する!
当たり前のように言われている「自己責任」って一体どういうことだろう? 事件の謎解きとともに、社会への関心がぐんと深まる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱに
4
ヘクターが悪がきすぎて最初なかなか入り込めずだったけどおもしろかった。ヘクターはもちろん悪がきだけど、それはあの両親のせいなのではという気がしてしまい、最後の両親の調子の良さとかちょっと気になってしまったかな…忙しいのはわかるけどもっと子どもに目を向けてあげたらいいのに。作者あとがきにいちばん感動したかも。優しい人なんだろうな。2025/10/30
shoko.m
2
ロンドンで家族と暮らすヘクターは、学校ではいたずらばかりしている。まじめな姉と無邪気な弟と違い叱られてばかりのトーマスは、あるいたずらで、ホームレスのトーマスたちと計らずも知り合いになるが、ある日、公共の場から彫像などが盗まれるという連続事件の目撃者になってしまい……。物語が動き出してからは大丈夫だったのだけれど、はじめのあたりのヘクターが(わたしの)少し苦手なタイプだったのがとても残念。でも物語が進むにつれてヘクターが変化していく様がとてもよかった。さすがオンジャリQ.ラウフ。2024/11/01
ふぅ
1
悪ガキが更生する話。ホームレスの実態を読者に伝えたいのかなぁ? タイトルは盛りすぎ。2025/08/10
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