内容説明
日本の警察小説において、警察の描かれ方はどう変化してきたのか?
『震度0』『死亡推定時刻』『外事警察』『禁猟区』……多くの作品がドラマ・映画など映像化されてきた警察小説の歴史を紐解く論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
警察組織の描き方を大きく変化させた日本の警察小説。その変化から現代日本の警察小説の全体像を浮かび上がらせる1冊。ミステリの中での警察小説と横山秀夫から始まる警察小説の変遷。官僚組織と強烈な個性を持つ刑事の関係性を描いた初期から、松本清張や西村寿行に始まる冤罪小説、組織に歯向かう存在として描かれる公安警察官、帰属が問われる監察小説など、コラムとして刑事ドラマやアニメ、フランスの警察小説も取り上げながら、警察小説がどのように変わってきたのかを多角的に捉えていて、警察小説のブックガイドとしても秀逸な1冊ですね。2024/08/18
kenitirokikuti
10
図書館にて。著者の専門は仏文/アントナン・アルトーだそうな。そのせいか、本書は表題から予想されるような警察小説ガイドブックのたぐいではなく、公安小説を扱った第三章は『現代思想』誌発表のものだったりと学術寄りの内容である▲横山秀夫以降の、ここ四半世紀くらいの警察(/刑事/冤罪/公安/監察)小説を取り上げている。〈横山以前の警察小説は「警察が舞台となるミステリー小説」〉であって主役は事件であったが、以降は警察組織・機構自体が謎となる。経済小説などにも波及している(同時代的な動きだろうが)。2024/10/22
Akio Kudo
2
★★ 読んでいて趣旨がよく分からないのが正直な印象。フィクションの中の警察組織がどう描かれていたのか説明が欲しい所2025/02/21
Mits
0
ミステリは嗜まないのだが、そうでなくても警察という組織はいろんなフィクションに出てくるので、興味を引かれたわけだが。 内容としてはガッツリと警察小説を中心にしてミステリを構成する「謎」が、事件の謎よりも組織の謎を描くことにシフトしてきているということで、これはこれとして興味深くはあった。警察という組織の中の謎を追っていくうちに、それが公安になり監察になり、というのは自然な流れだなぁ……と、目からウロコとまではいかないかな。2025/03/24
ちもころ
0
警察小説から警察の組織としての機能を考察する研究本。大昔に松本清張を数冊読んだことがある程度では全くピンと来なかった。2024/10/22
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