内容説明
どのように遺伝情報を伝えるのか? なぜ遺伝情報を担う物質に選ばれたのか? 本当に「生命の設計図」か? 生命最大の謎に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まんぼう
6
優秀で頑張りやさんだけど多動ドジっ子という盛り盛りキャラのDNAポリメラーゼすごい。最近までは細胞といえばやっぱりミトコンドリアでしょ!だったのが、『細胞とはなんだろう』で著者の策略にハマり「リボソーム♡命」となったところだったのに。もうみんなかわいいぞ。本書では分子時計の意味と考え方、また、DNAの複製エラーの仕組みのイメージを掴めたのが収穫。変化する環境やウイルスの干渉などに適応していくために、本来失敗である複製エラーがむしろ生物として存続することに必要なプロセスだというのは本当に興味深い。2025/12/21
女神の巡礼者
4
DNAの新しい研究の成果を紹介しつつ、RNAの重要性も強調し、RNAがそもそもの始まりかもしれないと話を展開します。しかしやっぱり謎だらけ。DNAの進化で進化論を説明されても、DNA分子の進化が、生物のンパク質、酵素、そして生物を構成する様々な器官が進化したということと、なんだか素直に結びつかないです。著者も最後の章で、すべての進化論は「仮説」である、とお書きなのが印象的でした。そして、地球上のあらゆる場所に、DNAの断片が存在しいているという話は、なんだか新鮮でした。2024/11/16
ダージリン
4
生命科学は学んでこなかったので知らないことだらけなのだが、DNAの基礎ぐらいは知りたいと思って読んでみた。基礎知識を得るには適した本だと思う。わずかに突然変異が起こるような遺伝子のコピーシステムが淘汰の末生き残り、結果的に上手く働いたということなのだろうか。こんな驚異的なシステムがどうやって生まれてきたのか、やはり神秘的なものを感じてしまう。2024/10/07
星辺気楽
1
4次元の世界。2024/12/10
takucyan1103
1
【IG図書館 ★★★☆】▽ 「ほぼ正確」に遺伝情報を複製しつつも、時折エラーを起こすという現象が存在しているがゆえに、長い時間をかけて生物が進化することができたともいえる。▽ ある生物のDNAが、まったく関係のない生物(種が異なるという意味)へと移動するという流れのことであり、これをDNAの「水平移動」という。▽ なにしろ地球上には、生物の個体数の何十倍ものウイルス粒子が存在するからだ。少なくとも生物は「DNAのホームタウン」なんかじゃない。DNAのホームタウンは、むしろDNAウイルスなのかもしれない。2024/11/16
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