内容説明
「古畑任三郎」から「清須会議」まで。ドラマ・映画・舞台で次々にヒット作を手掛ける希代のクリエーターが、制作の舞台裏を語り尽くす。
「新しいこと」「おもしろいこと」ばかり考える希代のクリエーターが語る、発想の原点とは! 完全保存版の貴重な1冊── ●『12人の優しい日本人』脚本や演出の原点は”ひとり遊び”。●『古畑任三郎』刑事コロンボの、形じゃなくて精神を真似たかった。●『王様のレストラン』無理難題を受け入れながらも、いいものを創りたい。●『新選組!』天下を取った人間は絶対に書きたくない。●『2000年代からの芝居について』天才の近くにいる人間を書きたい。●『THE 有頂天ホテル』日本中の人が楽しめる映画を創ろうと思うようになった。●『清須会議』時代ものも好きだから映画で1回やりたかった。
目次
やっぱり猫が好き
振り返れば奴がいる
12人の優しい日本人
古畑任三郎シリーズ
王様のレストラン
総理と呼ばないで
今夜、宇宙の片隅で
合い言葉は勇気
ラヂオの時間
みんなのいえ
HR
新選組!
2000年代からの芝居について
わが家の歴史
THE 有頂天ホテル
ザ・マジックアワー
ステキな金縛り
新・三銃士&其礼成心中
清須会議
大空港2013
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこ
21
創作裏話も好きだし、三谷作品も好きなものが多いので、当時を思い出しながら読んだ。十年前の本の文庫化ということだが、新作も刊行されるようなので「鎌倉殿」の裏話もそのうち聞けそう。(ということはあの珍作「ギャラクシー街道」も⁉)自分の書いた脚本が自分の思った通りに映像化されないもどかしさも伝わってくる。つい最近の騒動といい、日テレのドラマ制作陣は猛省してほしい。「金田一」とか映画だけど「るろ剣」「デスノート」も日テレ制作だから全員が全員能無しではないのだろうけど。2024/10/07
りんだりん
19
三谷幸喜さんがインタビューを通じてこれまでの自分の作品について振り返る。もちろん、そこには俳優、スタッフなど作品に関わる人たちとのやり取りや関係性、三谷さんからみた人物評も。無名の三谷さんがこの業界でのし上がっていくストーリーとしても楽しめる。★22024/08/26
やまねっと
17
前に単行本で読んでいたが、文庫になったのであらためて買って読んだ。三谷幸喜のテレビと映画中心の足跡を解説する本。 三谷幸喜の映画はあまり面白くない。なんか無理矢理感が強いが、それは行き当たりばったりの整合性が無理している感じがするから。昔はよく練られているなと思ってたが、なんか取ってつけた感が強いのだ。それはわざとそうしているというのがわかった。 無理難題ふっかけられるのは燃えるらしいが、一本筋の通った本を書いて欲しい。 創作の謎の続きの本が出てるらしいので、そちらも読みたいと思います。2024/10/11
しゅー
6
★★★三谷幸喜のことは『鎌倉殿の13人』で一挙に好きになった。『古畑任三郎』も以前は第三シーズンしか知らず、あまり好きではなかったのだが、最近、TVerで第一・第二シーズンを観て認識を改めた。そんなタイミングで文庫の新刊の棚に本書を見つける。初期の三谷幸喜は脚本を渡してしまうと、あとは制作側に委ねてしまい、コンセプトを誤解されていても正すことはしなかったという話が意外だった(しかもその理由が彼らしく面倒くさい)。時々、チグハグな印象の作品が存在する理由がわかった。「鎌倉殿」について語る続刊が楽しみである。2024/08/13
keisuke
5
新刊立ち読みして面白そうだったのでこちらから。「やっぱり猫が好き」見てみたい。全部が全部ヒットしてきた人じゃないことはわかってたつもりだけど、結構苦戦してきたんだな。「古畑」「新選組」は好きだけど、「HR」とか改めて再放送してほしいな。「大空港」は全然知らずに見てめちゃくちゃ面白かったから覚えてる。あと中井貴一と鈴木京香だったか、二人が山を降りるために歩くだけのも。2024/09/29
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