内容説明
めったに人を褒めないことで知られた人間国宝・柳家小三治をして「久々の本物」と言わしめた落語家、春風亭一之輔。21人抜きの抜擢真打であり、『笑点』の人気者でもある彼は落語界の若きエースだ。インタビューの果てに浮かび上がったものとは――存在そのものが「落語」な芸人に迫ったノンフィクション。
目次
はじめに ~長い言い訳~
ふてぶてしい人
壊す人
寄席の人
泣かせない人
おわりに ~頼むぞ、一之輔~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kokopelli
60
春風亭一之輔という人は以前から気になっていた。「笑点」のメンバーに入るよりも前から。とは言っても特に落語好きという訳でもなく、ラジオのほぼ毎週のコーナーでマクラだけを話す、というのがあったのだ。そのマクラだけを話したのが一之輔。この本は本人の著作ではなく、ライターが本人に何回も取材をして書いたものである。なので一之輔の人となりが、よりわかるような気がする。是非この人の高座を観てみたい。とはいえ今の落語界で久々の本物とも言われている噺家である。チケットの入手も簡単ではない。それでも寄席に行くとかして何とか。2024/11/02
ゴリ人
45
今まで知らなかった寄席の仕組みや、前座、二つ目の役割などいろいろためになって、ますます寄席に行く楽しみが増えました。一之輔師匠の寄席へのこだわりも本当に素敵です。来月東京出張があるから、どこかの寄席で、また一之輔師匠見たいと思いました。ズッーと応援したいです。2024/09/12
道楽モン
42
落語界は多様性が前提であり、それが無ければ寄席という興行形態は立ち行かない。噺家としての修行の場であると同時に、主任(トリ)を引き立たせるべく、ひとつの興行を成功に導くチームでもある。前座もお囃子さんも席亭も一丸となった総力戦だ。トリを託されるのは基本的に実力があり集客に優れた演者のみ。一之輔は現在、異例の若さでその任を担う落語協会のホープだ。自ら「破」の芸であることを認識しつつ、寄席に対する敬愛に誠実な姿勢が泣かせる。一之輔ファンのライターによるインタビューは、その芸に対する真摯さを見事にすくい上げる。2024/08/19
りんご
41
はじめに〜長い言い訳〜 この序文が面白い。ほとんど一之輔さんのストーカー。著者と一之輔にはご縁があるのだ、とエピソードを挙げるが、弱い弱いw一之輔さんは天才なのですね。挫折知らず。これは面白くない本になっちゃうこと請け合いゲラゲラ🤣でも私には興味深い内容でした。話芸かつ伝統芸能。噺は笑わせるためだけのものではない。今日は落語を聴きながら寝ることにしましょう。2025/11/19
akihiko810/アカウント移行中
31
春風亭一之輔の評伝。印象度A 落語には詳しくないのだが、広瀬和生(落語評論家、ロック雑誌「BURN」編集長)の本で「一之輔という二つ目が面白い」というのを以前読んだ。それから笑点メンバーになって、「こんな売れてるのに今更?」と思ったものだ。一之輔の落語も聴いたことはないのだが、この本は取材の経緯なんかも書かれていて滅法面白かった。 曰く「挫折を知らない天才」。一之輔、たたずまいからしてすでに面白いものね。そしてなにより寄席を重んじる人。 寄席はいったことないのだけど、行きたいと思った2024/11/08
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- 週刊東洋経済 2013年10月5日号 …




