自傷行為の理解と援助

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自傷行為の理解と援助

  • 著者名:松本俊彦
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 日本評論社(2024/08発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784535562806

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内容説明

ここ数年で激増している自傷行為に対して、正しい理解と支援のための具体的な対応を示す実践書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

79
松本先生は過去に自傷患者に不用意なことを言ってしまい、それがきっかけではないものの患者さんに自殺されたことがあるという。それ以来すごい数の自傷患者を診てこの本を書いた。今から15年前のことである。安易に説教するな。その背景にある苦しみに目を向けろ。それは画期的な言葉だった。曇っていた援助者の目を開かせる力があった。だが自傷する人に寄り添うにはセンスと体力が要る。巻き込まれない技術も要る。自傷する人を支援する人に読んでもらいたいが、私は正直もう疲れた。患者さんが成長するのをただ待つ力も大事だと思う。【KU】2025/06/01

コージー

36
★★★★★「自傷行為・自殺」の研究などを行っている、精神科医の松本俊彦先生の著書。この本は、「自傷行為を正しく理解する」ための援助者に向けた内容です。先生が行われた研究結果や、統計データ、参考文献などが、たくさん盛りこまれており、とても肉厚な内容となっています。援助者の方も、また当事者の方にもぜひオススメしたい本です。【印象的な言葉】最も自分を大切にしない行動は、自傷行為や物質乱用をすること以前に、「つらいときに『つらい』と誰かに伝えないこと、誰にも助けを求めないこと」。2019/04/24

まさや

11
自傷行為は自分の意識を変容させることで、一時的にその状況を生き延びる行為。 慣れてきて、心の痛みが消えなくなってくると行為がエスカレートしていくそうです。2021/12/05

lethe

10
自分自身の体験に重ね合わせてもそうだなと思うことが殆ど書いてある。偏見でも気休めでもない、研究や実体験に基づいた援助者から援助者へのメッセージは、また自分自身をある程度コントロール出来るようになってきた経験者にとっても役に立つのではと思う。後のことはどうでもいい、今この瞬間楽になりたいんだと思う時ぞっとする。その延長線上に、取り返しのつかない結果が待っているのだと思うと。でも、その危険信号に気付けるままでいられるなら大丈夫。そしてもし現役の子と関わる事があったなら。その時はまたもう一度本書を手に取りたい。2018/11/16

hutosi

9
自傷で人は死なないが自傷で死に近づく。自傷するという事が既に苛酷な環境にいるんだという事、そして構って欲しいという理由だけで自傷するのであればそれ自体が既に苛酷な環境にいるんじゃないかと感じる事が大切だと思った。また自傷者は「援助希求性」が低いために周り(医者含む)が気付かぬうちにゆっくりと深刻化していくそうだ。解離性症状の事については「解離性健忘」、「感情鈍麻」、「離人症」らへんと自傷の仕組みを説明されていて概ね想像できました。自分自身は自傷した事はないのですが、軽い解離性症状はある気がしました。2013/12/27

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