家庭裁判所物語

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家庭裁判所物語

  • 著者名:清永聡
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日本評論社(2024/08発売)
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  • ISBN:9784535523746

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内容説明

2019年に70周年を迎える家庭裁判所。日本国憲法の理念を実現してきた足跡を、貴重な証言と資料から、その歴史を丹念に描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

52
戦後、熱意のある裁判官によって設立されたということを初めて知った。現代と異なり、理想を持った裁判官が多くいたというのも驚きだ。しかも、組織としても自由さが感じられた。家庭裁判所の裁判官、調査官は、社会的弱者である未成年者や女性に対する優しさを持ち、職務を遂行している。このような理念を持った方々が少数派となることがないよう、我々国民も、家庭裁判所の役割や理念を学ぶことが必要ではなかろうか。2020/06/12

宇宙猫

17
★★ 家庭裁判所ができた経緯、役割、特に戦後に不良少年に対して果たしてきた事柄などが書かれている。内容は良いんだけど、関わった人達のこんな素晴らしい人なんだという説明が多くて、あちこち飛ぶので分かりづらくて読み難かった。2024/05/03

スイ

11
戦後、家庭裁判所が創設された前後とその後を、たくさんの証言や資料を基に書いたノンフィクション。 しかしタイトルに「物語」とあるように、事実を述べるだけでなく、関係した人々が生き生きと目の前で話しているように書いてあり、読みやすくて引き込まれた。 型破りな初代所長や「殿様」裁判官、女性初の裁判官と、皆が懸命に子どもや女性を助けようとしていた気持ちが、文章から溢れ出すようだった。 あちこち泣かずにいられなかった…。 後半の「少年」の年齢引き下げについては、今にストレートに繋がる話。 大いに危うさのある2023/04/13

てくてく

10
敗戦後の家庭裁判所の誕生から東日本大震災で被害を受けた宮城県の家庭裁判所の対応までをとりあげている。戦前の少年審判と家庭裁判所の違い、日本国憲法で両性の平等が確認されたことによって司法に女性が参加できるようになったこと、少年法の改正をめぐる法務省と裁判所の対立など、興味深いトピックが多い良書。学生にすすめたい。2019/02/22

ぴくみゅう

9
著者はNHK記者。家庭裁判所と戦後少年法の歩みについて。「虎に翼」の多岐川幸四郎のモデルとなった宇田川潤四郎は朝鮮の教え子たちの助力で家族一緒に日本に帰国できたが、妻は帰国後間もなく亡くなった。悲嘆にくれたが、多くの戦争孤児を目にし、少年問題に人生を捧げることを決心する。宇田川氏ほか多くのエリートが子どもの未来、社会の発展を見据え、理想と信念をもって制度を作り運用してきた。創設期の話がメインだが、東日本大震災後のことなど最近の出来事まで触れられている。社会制度も先人達の努力の積み重ねである。2024/06/29

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