内容説明
私たちの食の現実を表す新しい指標。「地産地消」とともに、食の問題を解決する処方箋を提示する。最新情報に改め、Q&Aを加えた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
91
飲食業に勤めていると怒りと虚しさで一杯になる時が二つ、ある。一つは食べきれない程、取ったお客様が結局は食べきれずに無造作に捨てていた時。もう一つは必死に仕込みをして調理したものが売れ残り、大量廃棄しないといけない時だ。『破船』でも思ったけど、日本が飽食の時代になったのは本当に100年にも満たない前なのだ。この本を読んでいると日本が食料だけでなく、輸送に掛かる燃料や水、二酸化炭素などの負担をかけ、色んな国に(露悪的に言うと)寄生しているかが分かり、申し訳なさで一杯に。ただ、地産地消すりゃいいもんじゃないのね2018/03/25
山のトンネル
7
★★1章、2章のみ読了。官僚出身だからか、食を取り囲む現状分析が具体的に示されている。食や農業を改めて考える際に、新たな視点を提供してくれる本だと思う。「食と農との間の距離」がキーワード。地理的距離の拡大≒輸入食品を食す頻度の増加、時間的距離の拡大≒旬の時間的な拡張(栽培技術、輸送・保管技術の発展)、社会低距離の拡大≒農家との直接的な繋がりの消失、食の外部化。食糧の海外依存率の拡大と国内農業の縮小。食料自給率より、食糧の海外依存率。増加要因≒食生活の変化だと著者は述べる。畜産消費の拡大。飼料の消費拡大。2022/01/30
ジュリ
5
輸入食品よりも国産、国産でも地産地消をすると食品輸送にかかる二酸化炭素排泄量を減らせる。その事例がいくつか紹介されていて、こんなにも二酸化炭素排泄量を減らせるのかと驚いた。地産地消がよいとはいうけれど、実際できていなかったので、もっと意識して買い物をしたいと思う。2018/07/25
Kuma
3
世界の食べ物が手に入る現代だけど、基本的には地産地消していきたい。輸入品は食べないとか極端なことではなく柔軟に。ただ国内産だからと言って環境に配慮された生産、流通、加工がされているとは限らない。2021/12/04
セヱマ
3
残念ながら、全国民の後戻りは危機的状況でも起こらない限りもはやできない。大きなうねりは止まらない。いつも無力感を覚える。 だけどフードマイレージもバーチャルウォーターも食料自給力も考えながら食事を楽しませてもらおう。如何に恵まれすぎているかを思い知りながら美味しく食べよう。旬産旬消、地産地消をまずは基本としよう。農産物の価値と価格を評価して選ぼう。消費行動を通じて、食育に貢献することを通じて、微々たる変化は促そう。小農民にできることはしれているとしても。
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