内容説明
小中学校の教員、保護者必携!読み書きの難しさのメカニズム、支援の実際、具体的な対応方法を多職種の専門家がやさしく解説する、待望の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おりん
32
ディスレクシアについて知りたくて読む。ディスレクシアをどう克服するか、ディスレクシアの子供にどういう支援をするべきかに焦点を当てた本。ディスレクシアも様々であり、文字と音を対応させられない、単語の中にどんな音(文字)がいくつ入っているかわからない、文字と音との対応関係はわかるが、その理解に非常に時間がかかる、注視する能力が低くて文字を長く見続けられず学習が進まないなど色んな要因が考えられるとのこと。また、どれだけ早くディスレクシアに気付いて適切な指導を受けられるかが重要であることもわかった。2018/05/27
読書ニスタ
26
知的レベルは高いのに、文字が読めない子供の教育について、教師、支援者側からの情報共有、具体事例のある一冊。保護者側からだと少し違和感。 うちの子の場合は、知的レベルがまあまあ低いので当てはまらないかも。天才を生みやすいディスレクシアなのか、ただの発達の遅れか、はたまたタダのバ○なのか、運命の分かれ道。2021/04/24
みなみ
9
LDについて知りたく思い、Kindle Unlimitedの関連書籍から読んだ。英語と違って日本語のひらがなはあと書いてあとしか読まないので、難易度は低めらしい。英語は文字の組み合わせで発音が変わるので英語圏のLDはたいへん多いそうだ。しかし多いために研究は進んでいるよう。ひとくくりにLDといっても子どもによって違いがあるようなので、日本の学校でも個々に応じた読み書きの習得とそのためのサポート(タブレットの使用など)が認められるようになってほしい。一人だけ特別扱いできないといった日本の意識は本当に困る。2022/02/14
ひじり☆
6
合理的配慮は同情や思いやりとは違う。眼鏡と同じように支援が当たり前…と思うが、実際すぐには難しいところもあるだろう。しかし、理解すること始めたい。育児で孤独を感じる当事者の方の話に胸がしめつけられるようだった。早めの適切な診断がなければ受けられる支援も受けられないので、今後保護者に伝えられるように勉強して伝えたい。2018/03/09
よね
5
ディスレクシアについて、定義から具体的な指導方法まで網羅的に書かれている。困っている子どもに、どのような手立てで支援をしていけばいいのか知りたくてこの本を手にした。特に小学校低学年のときにどのように読み書きを習得させていけばいいのか知りたかったので、とても参考になった。具体例があったので、やってみようと思う。また小学校の間はなんとかやれたとしても、中学生での英語の学習でつまづきやすいとのことなので、それに向けてのことも考えていかねばならないと感じた。2020/08/09