内容説明
従来の特定保健用食品(トクホ)と異なる機能性表示食品が登場した。巷に氾濫する「いわゆる健康食品」とともに、その真実を暴く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
12
食品が持つ健康への影響について詳しく解説した本。身体への様々な効能を謳った食品は非常に多く販売されているが、それらへの過度な期待と安易に摂取してしまうことへの危険性を綴っている。栄養成分表示と機能表示は異なるもので、含まれる成分が生む効果を適切に表現しているかどうかを見極めることが重要。プラセボと変わらない程度ならまだしもときには適量不明のまま成分や影響もわからないものを大量に摂取してしまうことは身に危険を引き起こすことも。適切な薬はその価格に裏打ちされた膨大な試験結果があるという指摘は印象的。2022/11/09
くさてる
11
専門的な記述も多く、難しいところもあったけれど、その細かいところまで解説する誠実さがあってこそのこの内容、と思うので、ちゃんと読んで良かったです。どんな食品にもリスクとメリットがあり、安全な食べ方というのはいろんな食品をバランスよくたべること、という当たり前の真実を忘れないようにしないと、と思いました。「健康に良い」スーパーフードなどにふらふらと手を伸ばしがちなわたしのようなひとにおすすめです。2016/02/06
たこやき
8
巷に溢れる「健康食品」とは何なのか、を著した書。厳密なテストにより、効果から副作用に至るまで厳密に調べて認可の出される医薬品。一方、一般的な食べ方で病などにならなければ安全とされる食品。後者であるのに、前者のような売り方をする健康食品。それは一般的な食べ方と異なり、却って健康リスクを生むことも。そんなところから、研究者側の発表の方法の問題、センセーショナルな形で報道しがちなメディアの問題に至るまで綴られており考えさせられる。専門用語、略語などが多く、読みづらさも少しあるが、でも、読む価値はあるだろう。2016/03/05
Yoshie S
4
・リスクヘッジするならいろんなものを食べる。偏ると栄養素も偏るが、リスクも偏る。 ・健康食品が必要なのは医師から処方された人。 ・一つで何にでも効く そんなに都合の良いものはまずない ・個人の体験談 科学的根拠がないことを白状している ・オールナチュラル 天然物が安全とは限らない ・魔法の治療法 革新的や新発見という用語にな警戒 紙面や文字で見ると信用ならないことは理解できるのに、つい信じたくなるのは楽して結果を得たいからだろうな。 健康食品について、淡々と上記のようなことが書かれている。2021/05/13
moto
3
タイトル通り、健康食品についての知識を色々知ることができます。医薬品と健康食品の違いなど、用法・用量によって効果が実証されているものと、単に悪影響が無いというものの違いが大きいことは、良い勉強になりました。 言われてみるとそうなんですけど、普段から意識している人は少ないのではないかと思います。 効果があるか怪しいのに、健康をうたっている商品に騙されないためにも、読んでおいて損は無い良本です。2018/10/26
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