日本経済新聞出版<br> 決断 パナソニックとソニー、勝負の分かれ目

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日本経済新聞出版
決断 パナソニックとソニー、勝負の分かれ目

  • 著者名:藤本秀文【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 日経BP(2024/08発売)
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  • ISBN:9784296120987

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内容説明

昭和の日本経済を牽引した松下電機産業(現パナソニックホールディングス)とソニー。
世界で圧倒的な強さを見せていた両社は、「失われた30年」で輝きを失う。
どこで間違えたのか。再生に向けての課題はどこにあったのか。
勝負を分けた「決断」の裏側を日経の取材記者が追う、迫力のノンフィクション。

【本書の主な内容】
・「血い止めんか。死ぬで」――苦戦のビデオ事業、松下幸之助の忠告
・「憧れのソニーを超えた」――スティーブ・ジョブズのつぶやき
・「パナソニックのネットワーク化は、この程度」――大坪文雄の自戒
・「プラズマ以外思いつかない」――止められない投資、7期連続の赤字
・「電池工場を見学したい」――イーロン・マスクからの突然の電話
・「格下のアップルとは組まない」――VAIO現場からの本音
・「いっさい仕事をするな」――特殊任務、「松下・ヤング」作戦
・「1秒で出資を決めた」――大賀典雄も見込んだ伝説のスタートアップ
・「30年間、仕事をしてこなかった」――楠見雄規のメッセージ
・「反対するなら代案を出せ」――紛糾するブルーヨンダー買収、津賀一宏の気迫
・「ソニーを越す」――松下、1年早くゲーム機を発売
・「何を生意気な」――受け入れられなかった安藤国威の訴え
・「幸之助後、成長がない」――中村邦夫、タブーだったリストラに着手
・「頭がおかしくなったんじゃないか」――CMOS開発、鈴木智行の決断
・「これからは『暮らしまるごと』カバーする」――ヤマダHD、パナソニックに挑む
・「ハード屋では時代を先取りできない」――ヤマダ、ライバルアマゾンと手を組む

目次

1章 届かなかったウェルチの警告
2章 切り出せなかったアップル買収
3章 ジョブズが警戒したパナソニックの「異能」
4章 スマホにプレステ、グーグルに託されたハードの再生
5章 プラズマ敗戦、窮地を救った「イーロン・マスクからの電話」
6章 ソニー再生、立役者は「九州の残党」たち
7章 「家まるごと」争奪戦、ヤマダデンキの下克上
8章 勝負の分かれ目
インタビュー1 パナソニック会長 津賀一宏氏
インタビュー2 ソニー元社長 安藤国威氏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

95
残念な意味で、いかにも日経新聞記者さんらしい本だと思う。両社の歴代の経営者に取材して物語を構成する。自らの業績や失態を吹聴しながら、死んだ子の齢を数えたり、捕らぬ狸の皮算用をする元経営者の昔話からは、未来は見えてこない。そもそも、著者にとって企業とは何なのだろうか。ソニーさんのようにゲーム機という反社会的な製品――個人の感想です――を販売してでも儲けるのが偉いのか、理念と倫理を持つ公益的存在たるべきなのか…。GAFAMが繁栄を謳歌する時代だからと言って、そのやり方を礼賛し追従するのが正しい道なんだろうか。2024/09/27

ぼっちゃん

49
最近の話だけでなく「VHS vs β」戦争など昭和の時代から書かれていた。ソニーにアップル買収の話もあったが何故決断できなかったか、パナソニックにジョブズが警戒した「異能」がいたが何故生かせなかったのか、ソニー、パナソニックともプラットフォーム化、ネットワーク化など下地はあったがそれを何故成功できなかったかなどよくわかった。またヤマダデンキはナショナルショップから始まったというのは知らなかった。2024/08/12

karutaroton

10
ヤマダ電機って、パナソニックの街の電気屋だったんだ。3DOは持ってた。ウォークマンはもちろん持ってた。パナソニックはイーロンマスクのおかげで延命できたのか。儲かってる部署でイノベーションは生まれないというのは概ね正しいと思うが、組織設計だけでも無いような、とは思う。意思決定する経営者がいないと生まれないのはそうだろな。2024/11/26

スプリント

9
パナソニックもソニーのそれぞれらしさを失ったまま。 新たなブランド価値を築くことができるのでしょうか。2024/12/01

とみぃ

5
★★☆☆☆ 期待外れ。取材協力を受けた立場だからだろうか、2社のこれまでの経緯について差し障りの無い範囲で記述された内容が殆どで、電機産業凋落の理由に関する思慮が浅い。この2社は前社長の代で明暗が分かれたので、対比的に掘り下げる内容を期待していたが、事実ベースな内容からは客観的事実や周辺知識くらいしか得られる物が無い。近年はパナソニックは事業撤退か売却くらいしか行えていないが、企業買収と外部人材登用が功を奏するか。ソニーはイメージセンサとゲームは頭打ちだと思うので、次なる収益の柱を生む必要があると思う。2024/08/13

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