内容説明
オオクワガタは男なら一度は手にしてみたい憧れの虫であり、自然界で見つけるのは極めて難しい。本書は、オオクワガタ採集家集団「インフィニティ・ブラック」のメンバーたちと行動をともにし、その活動を追った著者によるノンフィクション。幻とまで呼ばれるような存在に、いかにストイックに向き合っているかを克明に書き記す。解剖学者・養老孟司氏とチームリーダによる対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
89
虫にもクワガタにも全く関心はないが、未知の世界を覗く興味で手に取る。一攫千金を狙う人たちかと思いきや、今やオオクワガタは、殆ど商売にならないらしい。実利を求めるのではなく、季節、樹層、緯度、湿度などの専門知識を駆使して生息地を開拓し、樹液・食痕・ウロなどに自らの経験・知識・観察眼・思考などをフル回転させ、対象に迫ってゆく行為そのものに情熱をかけるカリスマハンターたちが描かれる。凄いなあとは思うが、やっぱり自分が思い入れのない対象だからか、感情移入できずに冷めた気持ちで読み終えてしまいました。ごめんなさい。2024/10/01
ようはん
18
タイトル通りオオクワガタ採集に情熱を燃やす男達をインタビューした内容で熱量は中々に熱い。季節問わずに山に分け入り度々木に登って探索する等、オオクワガタの生態故の採集の難易度の高さに驚く。家族持ちの中でやっている人もおり何かしら文句をつけられそうであるが、メンバーの1人は山での怪我を隠した事で焼き鮭を投げつけられたというオチであった。2025/02/11
chuji
4
久喜市立中央図書館の本。2024年8月初版。書き下ろし。当にタイトル通りのノンフィクション。人によっては「いい大人が、、」と言われそうな男達。こういうバカな事(いい意味で)をするのは大抵男です。オイラが小学生の頃を過ごした横浜市港北区は野山だらけで、夏になるとカブトムシやクワガタを取りに駆け回っていた。何でメスはブタといって採取しても嬉しくなかったのか?気に入った一文、『技術なんかは、俺たちが教えたら勝手に上手くなるから。結局、最後は情熱とやり切る力だから』P.2192024/09/24
青いランプ
1
すごい人たちだった。2024/12/09
イナ
1
書店で見掛けて購入。昆虫採集は感覚的なものに思われるが、実際は理論と経験が物を言うとのこと。どのジャンルでもトップは同じことが言えるのではないか。例えばスポーツや漫画や将棋なんかでも。2024/10/23
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