DCキャラクターズ：オリジン

著者名：グレッグ・パック他【作】/リー・ウィークス他【画】/中沢俊介【訳】

小学館集英社プロダクション（2024/08発売）

• ISBN：9784796875776

内容説明

生まれつきヒーローだった者などいない……。
ワンダーウーマンを生み出したものとは？
フラッシュを疾走へと駆り立てる理由は？
サイボーグを動かす力の源は？

スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ハーレイ・クイン、グリーンランタン、サイボーグ、フラッシュ、アクアマン、グリーンアロー、スーパーガール、コンスタンティンといった、日本国内で人気の高いヒーローをセレクトしオリジナル版として収録。

各キャラクターにさらに感情移入できるそのスリリングなストーリーは、往年のファンはもちろん、特に新しい読者にはうってつけの入門書となる作品である！

●収録作品●
『SECRET ORIGINS』#1-4，5-7，11
(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[サケ太]

映画、アニメなどで活躍を知っているからこそグッと来る。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ハーレイ・クイン、グリーンランタン、サイボーグ、フラッシュ、アクアマン、グリーンアロー、スーパーガール、コンスタンティン。これだけの人物達のオリジンが一気に読める。家族との絆か、因縁か、トラブルか。何故ヒーローとなったのか。面白く、興味深い。これから映像化するヒーローたちが楽しみになる作品。そして、アメコミ映画で興味を持った人たちにこそ勧めたい。

2015/12/10

[ara_shinya]

知名度や話題性等で選出されたDCコミックヒーローのオリジン集。入門編というかお試し版というか、そんなおもむき。値段も最近のアメコミ邦訳物としてはお安目なのでアメコミに興味のある人にはお奨め。

2016/01/25

[辺野錠]

オーソドックスな各人物のオリジン紹介のアンソロジーだったが画風が幅広かったり異なる過去が錯綜する話があったのは面白かった。

2020/12/05

[からすやま]

スーパーマン篇・バットマン篇のラスト絵に、対称的な仕掛け。朝と夜、高層建築物の俯瞰と仰望、太陽が遠くの水平線（横方向）から世界のすべてを照らす開放感と月が頭上から世界のすべてを見張る閉塞感、雲の意味（湧き上がる活力と、月を隠す不穏さ）、体を伸ばして飛び上がる笑顔のスーパーマンと体を屈めて飛び降りる無表情のバットマン。その力の源（体に浴びる日光と、後を追うコウモリの闇）。DCキャラクターのトップ２によくここまで対称的なふたりが選ばれたものだなあと改めて思う。

2017/07/18

[からすやま]

スーパーマン、バットマン、ランタンが好み。エピソードが繋がって収束し、ヒーローになる決意をする「始まり」に至るのが良い。ヒーローがこれまでどういう事件に遭遇したかの説明より、どういう望みをかなえようとしているかを知るほうが共感できて興味が湧く。あと新解釈が楽しい。ハルがアビン・サーと出会ってまず「こいつ、子どもはいるのか？」と考えるところが好き。どう愛されてきたかを描いたスーパーマンとどう裏切られてきたかを描いたバットマン、恐怖を身につけ完成する闇のバットマンと恐怖と立ち向かう光のランタンの、対比がいい。

2017/07/15