内容説明
英文読解が英語の意味を正しく理解することであるのに対し、英文鑑賞は、その良さや面白さまで味わうこと。言うまでもなく、後者の方がより高い英語力が必要となります。大学受験レベルの英語をひとまずクリアしたという人でも、「英語を読んで心が動かされた!」「この英語上手いなぁ」というところまで感じた経験がある人は、少数派ではないでしょうか。同時に、「そこまで味わえたら英語の学習もより楽しくなるだろう」と感じている人もいらっしゃるはずです。本書はまさにそういう人に向けて執筆したものとなります。一度は英語で読んでみたい「名文」と呼ばれる文学作品を題材に、解説やクイズで鑑賞の視点を補いながら、楽しく英文鑑賞力を鍛えられる内容になっています。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめの
3
英文の読み方を、有名な英語小説から学んでいく本。三章構成で短文→中→長文となっていく。題材も雪女や動物農場など名作ばかりで楽しんで読める。最初の2章までは一文ずつ解説もありていねい。後半はなかなか難しかったが読み解く楽しさがあり、また文章の深さも感じられて面白かった。新書サイズで読みやすく、少ないページ数のわりに余分なページがなく濃い内容だった。個人的にはもう少し単語や背景知識が欲しい部分があった他、文構造の図がページをまたいでいて見にくかった。第2段などあったらぜひ読みたい2025/01/01
N
0
Kindle Unlimited。英文鑑賞とはその良さや面白さまで味わうこと。序盤は短編童話、次は雪女とジョンモートソンの葬儀、最後は動物農場。雪女までは既知の内容と平易な英文で、読める!と思っていたが、次の中編はまるで歯が立たない。動物農場に至って、自分はわかる単語をつないで読んでいるだけと気づく。これでは知らない話を読むのは難しい。解説は丁寧で良さ面白さを伝えようとしてくれるのだが、まずは精読の精度と速度を上げる必要があると痛感。筆者の説通り、難しい語句や文法ではないのだが、自信がないと読めない。2025/06/20