内容説明
また食べたくなる、また来たくなる店が、だれにでも1軒はある。おなかも心も満たしてくれる、おいしい食堂のルポルタージュ。
NHK「あさイチ」著者出演で話題!
地元民から愛される絶品メニューがある。
キャベツがぱりっと新鮮。漬け物はできる限り自家製。安い。女ひとりもOK。
おいしい条件を満たす定食屋を著者が訪ね歩く。
儲けはあるのか? 激安チェーン店が席巻するなか、なぜ地価の高い都会で頑張るのか?
絶滅危惧寸前の過酷な飲食業態、定食屋店主の踏ん張る心の内と支える客を独自の目線で切り取った渾身のルポ。
喪失と再生を繰り返しながら、おいしいご飯を頬張りながら、代謝しながら、一歩ずつ明日を進もう。
そこに定食屋があるかぎり、私たちはきっと大丈夫だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pohcho
56
関東の個人経営の定食屋のルポ。桜新町の「きさらぎ亭」は老朽化で急に退去が決まり、藁にもすがる思いで移転費用の一部をクラファンすることに。その後閉店までの一月足らずの期間に誰ひとり想像もしない物語が待っていた。鎌倉の「佐々木食堂」の店主は55歳で教員を辞めて料理学校に入学。1年間みっちり勉強し、お店をオープンした途端コロナ禍に。26店が紹介されているがどの店にもドラマがあり、とても読み応えがあった(料理の写真もめちゃくちゃ美味しそう)。うちの近くの店も紹介されているので是非行ってみたい。2024/11/09
あじ
26
コロナ禍が落ち着いたと思ったら、次は物価高騰。飲食店にとって、かつてない暗黒時代が長引いている。本書で紹介されている定食屋は“お客本位”の立場で、食事を提供し続けているお店ばかりだ※神様扱いとは違う。お腹いっぱい食べてほしい、野菜も摂ってほしい、一日の終りに一杯の愉しみを…。「お腹が空いたな、何を食べようか」そう思い浮かべた時、落ち着いて食事ができる馴染の定食屋をあなたはお持ちですか?暖簾に刻まれた歴史と矜持のルポルタージュ、大平さんおかわりしまーす!2024/09/06
tetsubun1000mg
23
初読みの作家さんだが大変面白かった。 太田和彦さんの居酒屋探訪シリーズを初めて読んだ時の感動を思い出した。 70代、80代の店主もおり、残念ながら閉店してしまった店もあるようだが外観や料理、店主の笑顔など残っていくのだろう。 戦後にスタートした店もあり長く続くのには味や大盛りなど理由があるようだ。 桜新町の「きさらぎ亭」は老朽化を理由に一か月後に退去を言い渡された。 年を取った両親と娘の3人で店を閉めようかと思っていた所、娘婿からクラファンを発案されるが、期限は一か月を切っておりドラマは起こるのか?2024/10/14
凸凹パレード
13
働く方の絶え間ない労働と努力で営まれているオアシスのような定食屋さん。美味しさの裏にあるものが見えました。インフレを乗り越えて存続して欲しい。写真も素晴らしい。2024/11/15
はるき
12
長時間労働、薄利多売。安くて旨いがデフォルト…。市井の労働者を長年支える食堂物語に頭が下がりました。2026/04/12




