内容説明
「もうこれ以上自分が中年男性になっていくことに耐えられない。残りの人生は女性として生きていきたいんだ」。
40代を迎えた夫は、こう言い放った。
20代後半で結婚し、夫婦共通の趣味である旅行を頻繁に楽しむなど、平和な日々を過ごしていた2018年のある日、発覚した夫の女性ホルモン剤服用。
まさに青天の霹靂といえる事態に混乱しながらも、何度も話し合いを重ねながら女性化していく夫を見続けた2年間を綴った手記。
見た目だけでなく、いやそれ以上に中身も変わっていく夫との関係に苦労しつつも、性別違和についての学び、SNSなどを通じた当事者や当事者の家族との出会い、自己変革の決意……様々な行動を重ね、葛藤と闘いながら、どうすべきかを模索し続けた。
そして夫の性別適合手術が決まり、いよいよ体も女性となる直前に下した決断と、夫や現代のジェンダー医療に対して思うこととは――。
目次
第1章 外国人雇用が当たり前の時代
第2章 はじめての外国人雇用ならベトナム人実習生が最適
第3章 外国人雇用のはじめ方
第4章 外国人が実際に働き出したら
第5章 技能実習生の離職の防ぎ方
第6章 技能実習生の失踪の防ぎ方
第7章 今後日本で外国人材が増加してくる国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
21
性別に違和感を抱えていて40歳手前で自己判断で女性ホルモン剤を個人輸入して内服開始していた夫。ホルモン剤の効果は精神不安定など副作用とともに性格も変わってしまうものだった。その夫に向き合わざるをえなくなった妻の体験記で、夫がそれまでとかわって自己中心的なふるまいをするようになった描写に、かなり驚かされるが、この夫の性格によるところが大きいのかと思われる。女性ホルモンは注意して服用しないと、発がん性も疑われるのでは。円満離婚できたのは夫が職場で理解が得られたのと、比較的恵まれた収入を得ていたせいもあるだろう2025/08/24
Gaooo
7
不謹慎な感想かもしれないが、とても興味深い内容だった。性の問題を抱える本人ではなく、家族(妻)視点の気持ちに初めて深く接したと思う。その衝撃、苦しさ、怒り、悲しみ。当人が語るからこその切実さがあった2024/10/10
トト
5
巻頭にある年表から。2005年結婚、夫28歳、妻29歳。2018年1月夫41歳女性ホルモン剤服用開始。3月妻に発覚。・・・2020年2月タイで性別適合手術。10月離婚、戸籍上の性別変更。2022年元夫、男性と結婚。トランスジェンダーの夫との 2年間を妻目線で記される。多様性の現代、当事者の意向を重んじることはもちろん大切だが、その事が周囲の人々にとってそう単純では無いことを知る。LGBTQやジェンダーについて理解しているつもりが、まだまだであることを痛感させられる。公表してくれた著者に感謝。2024/10/29
you
4
体だけが違和感なのか、心も違和感なのか…。40代になり、女性になりたい(戻りたい)夫。自分の人生悔いなく生きたい。ホルモンの影響で性格も変わったり、暴言を言ったり、忘れたり。既婚者でも多いと知り驚いた。著者の夫はいろいろなことにフライングしても最終的には妻の理解(なのか?)得られ、幸せな結末なのかもしれないが、私は妻の立場なので、結婚生活は幸せだったかもしれないが、10年返せと考えてしまう。2025/08/20
Huuro
2
興味深い内容だった。当事者の体験ってリアルで、でも書面だからかグロくなくて結構しんどい体験だったと思うが嫌悪感無く読めた。ホルモンって凄い影響力あるよね、と更年期で生理が終わってから身体がガラッと変わった実感があるのでそこは本当に共感した。2024/10/25
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