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内容説明
障害者スポーツの土台を作った人々のドラマ。
1964年の東京パラリンピック。
障害のある人が社会の隅に追いやられていた時代、開催1年前に突如「選手」として集められた傷痍軍人や療養所の患者たちは、大会に出場することで「自立」への一歩を踏み出す。
その裏には、「日本の障害者スポーツの父」と言われる中村裕医師や、会場で外国人選手をエスコートした“元祖ボランティア”の語学奉仕団、その結成に深く関わり、その後も障害者スポーツをサポートした美智子妃の存在があった。
これは日本の障害者スポーツの土台を作った人々の物語だ。
60年前のパラアスリートや関係者の声が、2021年の東京大会、2024年のパリ大会、その先の「未来」へと問いかけることとは――。
日本の「スポーツ用義足」の第一人者・臼井二美男さんのインタビューを収録。
(底本 2024年8月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuka
4
すごく面白いかった!知らなかった事実にも出会った。 今ではパラリンピックはスポーツの1つとして見られるようになったが、健常者がスポーツをする以上にが障害者にとってはアクセスしにくい部分があるのも事実。選手が活躍することによって環境が充分に整っていると早合点してしまうのではなく、健常者であれば越えなくても良かった壁をいくつも登った上にさらなる努力があった上での活躍であることを理解してもらいたいし、どんな背景や想いがつまってここまで来ているのかこの作品を読んで知ってもらいたい。2024/09/07
ぞだぐぁ
1
東京オリンピック前に刊行された本 https://bookmeter.com/books/15362185 を再刊時に改題して義肢関連の方へのインタビューを追加した物。 パラリンピックが始まる前だけでなく、外国の選手の様子とか必要になった物とかで終わった後に日本の社会を変えていく話も。それらは決して良い方向ばかりでなくて、労働環境が極端に悪い事業所の存在やメンツでやらせようとする社会とか今でも残る話なんかも。2024/11/08
のりりん
0
なかなか面白かった。ストークマンデビル大会が起源であることは知っていたが、1964年の東京パラリンピック大会がどういう状況であったのか、また、出場した「アスリート」はどういった人たちだったのか。貴重なインタビューが分かりやすく記載されており、すぐに読むことができた。直近大会のことは特に言及は無かったものの、鉄道弘済会の臼井さんや、今も活躍されている方の名前、活動も垣間見え、非常に面白く最後まで読むことができた。2024/12/19
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