内容説明
食卓のおでんやすきやきが、筍とそら豆になるまでの一月から五月、何気ない日々の出来事を書き留めた百日の手帖。女にとって親密なことば「きざむ」、隅田川の意外な光景「川の家具」、道路掃除の仕事をする女のひとの話「掃く」、季節に心の機微を読む「春の雨」、ほか「おこると働く」「木の声」「朝の別れ」「豆」「吹きながし」等、移りゆく暮らしの実感を自在に綴って今なお古びない名随筆。(解説・出久根達郎、青木奈緒)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんどてん
7
先に人生を歩んだ方の言葉に感銘を受ける事が多くあります。時代や日常が違っていても、思う事や感じる事に共感するところがたくさんあって、昔の人もそう考えたのだと安心出来たり面白かったりで、とても心地の良い読書になりました。今はあまり馴染みがなくなってしまった物や言葉などにも興味を持つことも多々あって勉強になる楽しみもありました。「たわしスカートのお相撲人形」って昔の玩具が面白そうなので検索してみたけれど出てこなかった。写真を残した人はいないのかな。2025/02/15
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食卓のおでんやすきやきが、筍とそら豆になるまでの一月から五月、何気ない日々の出来事を書き留めた百日の手帖。女にとって親密なことば「きざむ」、隅田川の意外な光景「川の家具」、道路掃除の仕事をする女のひとの話「掃く」、季節に心の機微を読む「春の雨」、ほか「おこると働く」「木の声」「朝の別れ」「豆」「吹きながし」等、移りゆく暮らしの実感を自在に綴って今なお古びない名随筆。2025/06/11