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内容説明
災害で大事な人を失う、それはいったいどういうことなのでしょう。たとえ一人の死であっても家族や恋人などにとってはかけがえのないひとりを失うことです。その死が重なって報道される数となるのです。大災害時代の死を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
77
YA。ノンフィクション。岩手県陸前高田市の寺院を実家にもつ著者が、2011年3月11日の東日本大震災を中心に、人の「死」について語る。震災から10年たち、身近な人の死について受け止められること受け止められないことを、体験談を交えて書く。『銀河鉄道の夜』でカンパネルラを見送ったジョバンニの心情を考察し、亡くなった多くの人のこと残された人のことを思う。▽巻頭のことば「これは、私的なメメント・モリです。」▽ふりがな有りで、小学高学年から読める。震災やコロナで「死」が身近にある現代だからこそ、読んでおきたい本。2022/05/07
chimako
74
【第33回読書感想画コンクール指定図書】実家のお寺が東日本大震災の避難所となり、家族は無事だったものの親族や知人を亡くした著者が今思うことを賢治の作品を通しこれから生きる人たちにメッセージを送る。東北地方独特の地域感、経験しないとわからない悲しみや辛さ。未だ爪痕は見える場所にも、それぞれの人の心にものこされるが、10年経って他人事になりつつある者も多い。宗教の本を読んだような気持ちになる。著者はお寺に生まれ育った故の宗教感があるのだろう。さて、これは感想画の指定図書である。どんな絵が生まれるのか。2021/10/15
Aya Murakami
56
図書館本。 私たちは死から目を背けています。人が病院で死ぬのはよく聞く話でウチの祖父母もだいたい病院で亡くなったので…。墓が家の近くにない、霊柩車が地味になったというのはショックでした。死んだ人間よりも死を背ける生きた人間の方がよっぽど恐ろしい。著者だけでなくバカの壁の養老さんも同じようなことを言っていましたね。しかし死を隠した偽りの楼閣は意外ともろいことも知っています。東日本大震災とかコロナとかウクライナガザとかね…!2025/10/13
雨巫女。
10
《私-図書館》宮澤賢治の詩をあらためて読み返したい。東日本大震災が、10年経つんだ。2021/01/02
Midori Matsuoka
8
東日本大震災で被災地となった岩手県陸前高田市を故郷に持ち、実家が罹災し、懐かしい郷里の風景を失い、生死と向き合い綴られた著者の思いがストレートに伝わってきた。 東日本大震災について多くの記述があると思うけれど、一つの視点として当時のつらい思いや被災者に寄り添えるもの、一方で分かち合えないもどかしさなど、たくさんの感情が丁寧に書かれている。 著者が挙げていた宮沢賢治の作品が被災地、そして被災者と重なるところもとても興味深い。改めて『銀河鉄道の夜』を読み直したくなった。 2021/09/11




