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内容説明
ぼくの前に人間のことばをしゃべるモグラがあらわれた。空をとび水にもぐる英雄サンジのことを書きのこしてほしいというのだ。もぐら史に残る伝説のモグラサンジの一生を綴った書。奇想天外、軽やかなイラストの名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つき
9
こんなことが起こったら、こういうタイトルがつくだろう『恐怖! 鉄食地下生物の怪!』2018/02/15
おゆ
8
小学生のころ大好きで何度も何度も読んだお話、長らく絶版だったものが新装版になって帰ってきた。思えばこれが岡田淳さんとの出会いで、いま読んでもこの人は本当にモグラと話ができるのではないかと思う。ご自身で手がけられた挿画も素晴らしい。ああ、おかえりサンジ、また逢えて本当に嬉しい!ものすごい速さで地中を掘り進むモグラのサンジ、出会ったものは何でも食べる彼をとりこにしたのは隕石の欠片。サンジの爆走ぶりを見るのは楽しいけれど、何よりも終章「それからも」が良い。息子がもう少しだけ大きくなったら、読んであげたいな。2018/09/01
かのん
5
小学生の時に好きだったおはなしです。読むたびにわくわくしながら、おはなしを聞いていた気がします。おもわず笑ってしまうようなところも好きだったのかな?2017/11/11
オドンチメグ
4
素敵に楽しいお話だった。 モグラから話を聞いたっていう体で物語っていくのが最高に素敵で、読者(主に小さな子供)を楽しませようとする作者の気持ちや人となりが伝わってくる。もしかして岡田淳さんはほんとうにモグラから話を聞いたんでは?と思えてしまう。 岡田淳さんが描いた挿絵もとてもかわいい。星は鉄の味がして、でも美味しいのか。いいな。2018/07/09
Incisor
3
モグラのサンジの食欲と活躍は、土の中にとどまることなく、地上、空、水の中、そして宇宙まで広がっていく。サンジ自身はその活躍を意識することはなく、あしきことものみこんでしまう。その伝説が、こうして本となって、読者が知ることができるようになった経緯がていねいに語られているところがいい。お話のしめくくりの「最後の、最高にすばらしいお話」が余韻があってとびきりいい。2022/11/30