内容説明
幕末・明治期の日本学の最高権威といわれる英国人サトウ。彼がのこした膨大な日記から,日本内陸旅行にかかわる部分を選んでその手書き日記から直接訳出した労作。第1巻は,南アルプス白根連山や北アルプス針ノ木峠への初登頂など。解説を付す。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
19
1877年は富士山麓。 土地所有を認められたのは一部農民で、 零細農民は小作枠内で貧困を強いられた ことをサトウは観察した(17頁上段)。 78年針ノ木峠。 信州上田では絹をつむぐ村人たち(70頁~)。 信州大学繊維学部の原点か。 保福寺経由で松本のコースをあきらめ、 田沢温泉へ(71頁下段)。 あの辺りの青木峠を思い出したが、 あの峠は呪われそうだ。 あのトンネル付近が怪しい。 わたしは翌朝、交通事故で追突されたので、 この辺りの悪霊を疑っている。 野麦峠にも行かれたようだ(110頁~)。 2014/04/18
ワッピー
2
明治時代の日本、特に地方にはまだ西洋式の施設などほとんどなかっただろうに、20日以上の旅行を何度も続けるサトウ氏のたくましさと足の丈夫さには感服。2010/08/27