内容説明
旅立ちにはしばしば憂鬱さが付きまとう。遭遇するトラブルを思うと尻込みしたくなる。だが、どんなに辛い旅であれ、得られる収穫は計り知れない。ひとつの出会いがかけがえのない人生の財産にもなる。
若き日の海外放浪以来、数え切れない旅を経験してきた著者が、独自のノウハウやためになる失敗談を惜しげもなく披露。
「自分の鞄は自分で持つ」「旅先で本を読む」「なんでもない風景」ほか39章で綴る、大人の旅への招待。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
91
私の買った古書の本書には帯に著者がワインと共に満足そうな笑みでこちらを見ています。それだけで著者のお人柄が伝わってきます。1ドル360円固定相場だった時代から海外に行きヒッチハイクをして旅行を楽しんだ著者。軽井沢でワイナリーを設立、エッセイストとして著書多数。画家として植物画もとっても素敵。今現在も79歳でまだまだお元気。いやー、素晴らしいね。本書は旅のトラブルを含めて旅ってやっぱりいいなって思わせてくれる本です。そして「飛鳥II」で世界一周のクルーズ。約100日間の旅!憧れるなぁ。2025/06/02
佐島楓
49
旅にまつわるエッセイ。おおらかな筆で、優しい気持ちになり、旅に出たくなる。2016/04/07
ホークス
26
肩のこらないエッセイ集。著者は学生時代から通訳や添乗員で稼ぎ、海外を旅した。今は畑と農園レストランを営む。ホテルを家だと思って周辺を散策すると面白いという話。モバイルマニアだったがSNSはご遠慮している話。ヒッチハイクの武勇伝。海外クルーズ船旅行は、船室は我が家で、観光地が玄関先まで来てくれると思えば良いと言う。欧州でワイナリー巡りが盛んなのは、飲酒運転への寛容さが一役かっており、日本ではワイナリー付属の宿泊施設が望まれるとの事。1945年生まれの著者は、高齢者の旅についても意識して語っている。2017/11/17
ikedama99
17
玉村さんの本とのつきあいは30年以上、今は長野県にお住まいだが、この本では過去に世界中を回ったときのお話や、最近の豪華客船の話もあったりして、玉村節を楽しめた。「引っ越してきたつもりで半径500メートルを旅する」、「何もしないで時間を過ごせるのは、歳を取った者の特権である」・・など、気になった言葉もある。久しぶりに楽しく読めました。2019/06/10
reading
16
初読み。これを読むと旅に出たくなる。経験豊富な著者の旅の流儀は興味深かった。2018/01/24
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