蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 - 歌麿にも写楽にも仕掛人がいた!

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蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 - 歌麿にも写楽にも仕掛人がいた!

  • 著者名:車浮代
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2024/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569904290

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内容説明

2025年大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。蔦重こと蔦屋重三郎は、「浮世絵黄金期」と呼ばれた江戸時代の、天明~寛政期(1781年~1801年)に、版元として活躍した。当時の版元は手短に言えば出版社と書店を兼ね備えた職種で、版元の社長である蔦重は、編集と出版プロデューサーの役割も果たした。本書では、出版王・蔦屋重三郎と、彼と深く関わり江戸中期の文化を創った絵師・作家13人を紹介する。13人とは、喜多川歌麿、葛飾北斎、北尾重政、勝川春章、鍬形蕙斎(北尾政美)、十返舎一九、朋誠堂喜三二、山東京伝(北尾政演)、曲亭馬琴、恋川春町、四方赤良(大田南畝)、石川雅望(宿屋飯盛)、東洲斎写楽。蔦重の最大の功績は、名プロデュ―サーとして数々の異才を世に送り出したことと言えるだろう。その中で、蔦重が発掘して大出世した代表格が、浮世絵師の喜多川歌麿だ。画力はあるものの、いまひとつパッとしなかった歌麿を、蔦重は恋女房ともども店舗兼自宅に住まわせ、その才能を開花させた。そしてもう1人、東洲斎写楽は、蔦重がデビューさせた絵師だ。1794年から1795年のわずか10カ月という活動期間に145点以上の作品を残し、その後、忽然と姿を消したせいで、その正体が今もなお謎とされている。なぜ蔦重のもとで、絵師や作家が開花したのか? 長年、蔦重に関心を寄せ、時代小説『蔦重の教え』の著書もある江戸料理文化研究家が、その疑問に明快に答える。粋な江戸文化をワクワクしながら学べる一冊。巻末には、本書に登場する主要人物ゆかりの地のマップや蔦屋重三郎年表も掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mike

79
タイトル通り蔦重を知るためのガイド本の様なもの。とても薄いし車さんの話は読みやすい。相関図やゆかりの地、年表まで付けてくれるのは有り難い😘初めて知った北斎以上と言われた絵師、鍬形蕙斎。「江戸一目図屏風」は当時の江戸の町を描いた鳥瞰図。どうやって描いたのだろう。「鳥獣略画式」は可愛らしい💕ゆるキャラ集。同じ人の作品とは思えず😱2024/10/22

tomi

31
大河ドラマの予習復習を兼ねて。図書館の特設コーナーにて。前半は蔦重の評伝、後半は蔦重ゆかりの絵師や戯作者たちを取り上げる。初心者向けの基礎知識という感じで、深く知るには向きませんが、ちょっとしたガイドブックには良い。歌麿、北斎、山東京伝、曲亭馬琴ら取り上げた人物の年表グラフは、蔦重と関わり合ったときの年齢が知れたり、分かりやすい。2025/07/04

Y2K☮

30
車浮代さんは江戸料理文化研究所所長。ビジネス時代小説「蔦重の教え」の著者でもある。同作が好きで何度も読んでいるから信用して即購入。見事だった。2025年大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎及び彼と同じ時間を共に生きた葛飾北斎、山東京伝、喜多川歌麿、恋川春町、謎の絵師・東洲斎写楽などに関する基礎知識が満載。時代背景や当時の文化についても学べる。曲亭馬琴が「八犬伝」を48歳から76歳までかけて執筆していたとは。宿敵・松平定信を誰が演じるのか気になる。視聴前の予習はこの一冊で十分。興味が沸いたら「蔦重の教え」もぜひ。2024/08/11

d2bookdd

23
教科書では、さっと通り過ぎてしまいそうな年代かと思います。私は初めて知る事ばかり、活き活きとした時代の雰囲気と、その後の行き詰まる雰囲気、平易な文章で、興味をもって学びました。2025/02/02

遊々亭おさる

16
大衆が欲するものを見抜く。或いは時代の半歩先を読み取り、時代の感性に合う人気絵師や戯作者を多数世に送り出した江戸時代の名プロデューサー・蔦屋重三郎を知るためのガイド本。大河ドラマの主人公になるそうです。現代でいえばジャニー喜多川さんや秋元康さんのような大衆を魅了するエンタメを提供する仕掛人。ジャニーさんはだめだが秋元さんは百年後ぐらいの大河ドラマに取り上げられそう。活動期間の短さもミステリアスな魅力の東洲斎写楽も彼の元でデビューする。彼が伝説となったのは欧米で評価されたから。日本は文化を下に見る国かもね。2024/11/12

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