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内容説明
子どもがいなければ、いずれは“老後ひとり難民”に。
入院できない!施設に入れない!死後は無縁仏に!?
準備不足な“おひとりさま”の悲惨な末路。
世はおひとりさまブームで、独身人口は増え続けるばかり。だが、そのまま老後を迎えて本当に大丈夫だろうか? 配偶者や子どもなどの“身元保証人”がいない高齢者は、入院だけでなく、施設への入居を断られることも多い。高齢で体が不自由になるなか、認知機能の低下で金銭管理が怪しくなり、果ては無縁仏になるケースも。本書ではこのような現実に直面し、かつ急増している高齢者を「老後ひとり難民」と呼び、起こりがちなトラブルを回避する方法と、どうすれば安心して老後を送れるのかについて解説。読むだけで老後の生き方・考え方が劇的に変わる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
100
図書館本。あまり読みたい本とは言えないが、避けて通れない現実を考えると思わず手に取らざるを得なかった。すでに問題に直面しかかっている人や、これから直面するかもしれない人、「老後ひとり難民」になりそうな親族をいる人等に向けて、「どんなことが起こりうるか」を整理し、その上で現状で取りうる対策が示されている。更には、今後社会が進めべき方向が述べられている。老後の様々なトラブルをどう回避し、どうすれば安心した老後を送れるか、読むだけで老後の生き方や考え方を変えてくれる1冊だ。読んでみる価値はある1冊だ。2024/11/26
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
78
(2024-170)【図書館本-115】高齢化社会となり独居老人が増えている。若い頃ならお一人様も気楽でいいやと思うけど、年を重ねるとそうもいかない。部屋を借りるにも、病気になって入院したくても誰も保証人がいない。亡くなった後の事も大変だ。例え子供がいたとしても、急な不幸に会うと連絡が付かず無縁仏になる例もあるという。ある程度の年になったら何らかの準備は必要なんだろうなとしみじみ感じる永遠の25歳であった。内容は悪くないけど、同じことの繰り返しが多くてこの半分でまとめてもいいんじゃないかと。★★★2024/11/20
チーママ
69
ゾクリとするタイトル。これくらい強烈なものにしないと終活の貴重な情報がスルーされてしまう、著者はそう思われたのかもしれない。介護保険サービスは母もお世話になっている有難い制度だが、「面倒を見られる家族がいること」を前提に作られているので万能ではないようだ。身元保証人がいない高齢者は入院や施設への入所を断られることがあるというのも困った問題。そんなトラブルを回避する方法も解説されていて勉強になった。娘が遠方に住む私たち夫婦も薄氷の上を生きているといえる。近隣の頼れる人をもっと増やす努力も必要だと感じた。2024/11/26
キムチ
64
仕事上、密にかかわるテキストの一環で読む。最新の情報を集めたとはいえ、既知の部分の重複が多く、ほぼ飛ばし読み。これだけ事実が網羅されていて、マスコミでも流れている事なのに、浪漫風に我が身を独り言ちる人間は多い。「海に流してもらうさ」とか・・それも含め、死後の手続きは他人の手を借りてする事を考えない。行政は、既に限界を超え「公務」の域を脱している。民間にとなれば中には狼、虎の類が存することは常識。終活なんてワードを冠につけず、常識として持つべき範囲を広げていくのは個々人の良識に期待するしか‥って思う。2024/11/23
読特
57
2040年には65歳以上の人口が35%に及ぶという。進む少子高齢化。身寄りがないまま亡くなる高齢者も増加している。夫婦であってもどちらかが必ず先に逝き、残された方が孤独死問題と向き合わうことになる。近所や親戚との関係が希薄化している今日、誰もが「ひとり難民」になる可能性を持つ。「死んだ後はどうでもよい」では済まされない。行政機関にも迷惑をかけてはいけない。”死への準備”とともに可能な限り社会とのつながりを持つことも心がけねばならない。働けるうちは働く。「ひとり難民」の問題に向き合う仕事を選ぶのもその一つ。2024/09/14