内容説明
「住まい学大系」の名著を復刊。第1弾は伝説の「中野本町の家」をめぐって住まい手と設計者が語ったドキュメント。解説・西沢立衛。
感想・レビュー
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sun
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住宅をめぐる重い話です。クライアントの大切な人の死を悼む暗い心に共鳴して閉じたチューブを作ったみたいなことことが書いてあったが、本当はそんなの関係なく閉じた箱を作りたかっただけなのではと思いました。日本の建築界も閉じる方向に向かっていた時代だと思いますので。。やはり伊東さんほどの建築家になるためには強烈なエゴイズムが必要なのだなと感じました。普通に考えれば、死の悲しみを払拭していくように明るく希望に満ちた住宅を目指すと思います。そりゃ、壊したくなるよとクライアントに納得。これは伊東さんが犯した罪ですね。2025/01/09
M T
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夢でよく引越しをする。子供の頃から住み替えで何軒かの家に住んで今一番地面から離れているからだろうか。 とまあ大抵自宅にこもっているだけにこの本の、作りの変わった邸宅の佇まいがすきになり、一度でいいから覗いてみたかった。住むのはちょっと不便そうだが。しかし建物というものの運命は住む人次第。もうすでにこの世にはありません。2024/08/01