内容説明
京都鴨川東高校に入学して調理部に入部した鈴木直は、将棋部で「王様」と呼ばれる東香に対局で勝てばつきあえるという噂を聞く。その勝負は校内で“交際対局”と呼ばれ、挑戦者が絶えないらしい。実は香は直の初恋の人で直に将棋を教えてくれた人でもある。が、小5のとき、香のある一言がきっかけで直は将棋をやめてしまった。もう彼女と関わることはないと思っていたが、噂にひどい尾ひれがついていることを知った直は、ある決意をした。『僕が予約していいですか? 明日から東先輩が卒業するまで』――調理部も漫研希望者も元柔道部も、みんな将棋部部室に集合! 運動部でなくても、青春はどこまでもまぶしい!!
目次
プロローグ
一章 将棋部の王様
二章 三番勝負
三章 進路
四章 交際対局
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
京都鴨川東高校に入学した鈴木直。料理が好きで調理部に入部した彼が、先輩から将棋部の「王様」こと東香の交際対局の噂を聞き勝負を挑む青春小説。実は直の初恋で将棋を教えてくれた人で、将棋を辞めるきっかけにもなっていた香。疎遠になっていた彼女に不名誉な噂が流れている状況にあるのを知り、その状況を打開するために勝負を挑む直。とはいえ歴然とした実力差を埋めるために彼女のことを調べるうちに、過去の誤解や実は意外と分かりやすい香の想いも明らかになっていって、なのになかなか気付けない直のもどかしい関係が微笑ましかったです。2024/07/19
しぇん
20
中盤から流し読み。余り自分の好みじゃなかったです。将棋の描写はそれなりで、幼い恋愛描写メインに感じてしまいました。挟み将棋とかそういえぼあったなとか思いましたが。2024/08/08
はなりん
16
高校生、将棋、初恋、色々詰め込んだ青春ラブコメ。主人公は高校に入学したばかりの男子高校生直。字の通り真っ直ぐで、一つ年上の初恋の相手香の噂を聞き、彼女を守るため将棋の対局に挑む。周りの先輩や友達も楽しいキャラ達で楽しめました。ただ凄く中途半端な感じで終わっているんだけど、続くのかしら。2024/10/27
栗山いなり
9
鴨川東高校に入学した鈴木直の奮闘を描いた青春小説。将棋部を舞台にした物語というよりは将棋を物語の土台とした青春と恋の物語だったなって印象。広告帯に偽りはなかったと思ってる2024/08/12
hiroy
8
久しぶりに本屋に行ったら将棋っぽいのが。中身はラブコメ?なのか…まあアレだ。最近こういうのも将棋が題材になってきていて吾輩は嬉しく思っているぞよ。よってちょっと高いとは思うけど購入してしまっているのだぞよ。漫画少年がなんで将棋部?とか交際対局の前振りの試合が長杉多杉とか香さん六段ってとっくに女流になれるでしょとか生徒会長の何がそんなにやばいのかとか調理部2年や奨励会初段JCとか不必要でイミフなキャラ多すぎとか誰が喋ってんのかわからんとか色々問題あるけどやっぱり将棋が題材でもダメなものはダメな感じでした笑 2024/08/04