角川書店単行本<br> バーニング・ダンサー

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角川書店単行本
バーニング・ダンサー

  • 著者名:阿津川辰海【著者】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • KADOKAWA(2024/07発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041141779

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内容説明

全世界百人の能力者――「コトダマ遣い」。特殊設定ミステリの気鋭が贈る、能力者vs.能力者の警察小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

414
あまり期待していなかったけれどもかなり楽しめた。しっかりとしたミステリ作家が書かないと成立しないような絶妙な案配の警察小説+異能バトル。あまりに都合よく人が駒のように動く場面が多いといえば多いが、ソレも含めて、章の終わりに追加されていくホワイトボードの手掛かりの羅列など、かなりジェフリー・ディーヴァーを意識しているように感じた。ラストのツイストなどもちゃんと"らしさ"を出せている。望月の能力って靴やスリッパから聞けばもっと色々話が早いんじゃないか?という点は致命的な欠陥だと思う。続編ありそうだから楽しみ。2024/12/25

パトラッシュ

259
異能力が当然の世界で犯罪を追うミステリは珍しくないが、警察小説として展開したのは初か。従来の手法で解決できない事件のため、公安部内に内外から「コトダマ」を使える人材を集めた捜査班を設ける設定から惹かれる。髙村薫の捜査一課シリーズを思わせる個性的な面々を班長として率いる永嶺スバルが、彼らをまとめて正義を貫くため苦労する姿は合田雄一郎に相通じる。証拠や異能力の使用ルールから犯人を推理するスタイルを崩さず、何気ない記述が伏線となるなど構成も巧みだ。これで警察組織内の軋轢が有機的にストーリーに絡めば満点だったが。2024/08/15

青乃108号

245
題名からして「リンカーン・ライム」シリーズにインスパイアされた作品。「ロカールの法則」やホワイトボードによる捜査状況の整理場面が頻繁に登場する事、加えて二転三転するストーリー展開はまさにライム物にそっくりだ。大きく異なるのは設定の特殊さ。隕石の落下により、突然人類に発生した「言霊」による特殊能力者100名。「燃やす」「硬くなる」「入れ換える」など1人に1つの能力。当然の様に起こる、能力者による犯罪。急遽編成された6名の能力者のチームよる捜査。ワクワクさせるお膳立て。面白く読んだが、結末が…続編ありきかな。2025/02/20

hirokun

145
★4 『コトダマ遣い』という特殊能力をテーマにしたミステリ警察小説。コトダマを遣う時の前提条件をきめ細かく設定し、それが謎解きのアクセントになった展開は、非常に興味深く設定されており、大変面白く読ませてもらった。阿津川さんの作品は、あまり読んでいないが、ストーリーが緻密に展開されており、それを一つずつ確認しながら進めてゆく読書もなかなか味わいのある時間となった。2024/08/31

のりすけ

110
異能力VS異能力、なんとなく『めだかボックス』を思い出してしまった。異能力系警察もの。こういうのはワクワクしちゃう。大した能力じゃないのに使い方で有効活用できる、そこがいい。このまま終わるのはもったいないので続編希望。私が欲しい能力は「祟る」「反転する」祟っちゃうよー、お前もお前も、祟りまくってやる。陰キャ舐めんなよ。それよりほしいのは「儲ける」ですね(なかったけど)。ウハウハドンガバチョと儲けまくり財を成したい。2024/11/14

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