内容説明
早押しクイズに負けた時、他の参加者に異能力を指摘された時、自分は死ぬ――。高校生のAこと芦田叡は、気づくとデスゲームに巻き込まれていた。参加者にはそれぞれ異能力が与えられており、Aは自分の異能力がクイズの答えがわかる最上位能力、アンサーだと察する。周りにバレないよう知恵を絞るAの前に、Qというクイズ王が立ちはだかる。Aはこの死の地から生還することができるのか? ハラハラの新感覚デスゲーム小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
345
コレはかなり面白い!新人作家ゆえの意味のわかりづらい文章運びが随所に見られはするものの、異能力とゲームの絡めかたが抜群。すべての異能力が披露されなかった点は残念ではあるが、あえてこのボリュームにまとめようとするなら致し方ないところ。中盤のコンボを駆使して争うチーム戦のあたりは特に、もう何ラウンドかやってほしかった。デスゲーム×異能バトルだけならよくあるフォーマットで陳腐化しそうなところに、早押しクイズをさらに掛け合わせるというアイデアの勝利。アルファベットの数だけ能力考えるだけでも大変そう。2024/08/14
海猫
92
早押しクイズ×デスゲーム小説。角川ホラー文庫だけれど文章や設定からしてラノベっぽい印象があった。ゲームの参加者はそれぞれ一人ずつ異なった異能力を与えられるので異能バトル要素もあり。展開の早さ、スピード感が抜群でグイグイ読める。特にクイズラウンドの場面は臨場感が素晴らしく、出題される問題まで興味深い。書かれているクイズの攻略法なんかは妙に参考になるし、異能力の使い方の工夫や裏のかき合いなど読んでるだけで程良く頭の運動になった。盛ってるわりにコンパクトな本で後味が良い。著者のクイズ愛が伝わってくるのも好印象。2024/08/13
クプクプ
76
「ほんタメ」というYouTubeチャンネルがあり、司会は、純文学担当のあかりんと、ミステリー担当のたくみです。私はミステリー初心者なので、たくみが選んだ本書を手に取りました。クイズがテーマでしたが、AI対人間という構図は、近頃では、どの分野でも当てはまる、と感じました。ホラー要素よりはミステリーの要素が強いように思いました。どんな救いようのない設定でも、著者の人間に対する愛は伝わるものなのですね。普段からミステリーを読み慣れている方には物足りないかもしれませんが、初心者にはオススメ出来る完成度でした。2025/02/21
lucifer
25
不定期にデスゲーム系が読みたくなって選択。ライトな文章とテンポの良さで非常に読みやすく面白い。不条理に集められ、突然特殊能力をあたえられ、クイズで生死を左右される。という設定に興味が湧き、軽い気持ちで読んだが、後半思って無かった展開がまた良い。それなりなりにデスゲーム系も読んだことあるが、黒幕も真相も斬新で面白かった。2024/12/18
ぷにすけ
22
今、流行りの「特殊な条件下」におかれた密室のデスゲーム!クイズ合戦を左右するのは、参加者がそれぞれに持つ秘密の異能力。はたして誰が何の目的で・・・とスピード感あふれる内容で面白かったのですが、一部どこかで聞いたようなストーリー展開が残念。しかし270ページをあっという間に読み終える魅力あるホラー作品でした!2025/04/30
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