内容説明
子どもが創造力を発揮するとき、嘘をつくとき、自分の世界にこもるとき……。
〈心の問題〉を見つめ続けてきた著者が、各界を代表する十六人とユニークな子ども時代を語り合う。
その対話からは、個性豊かな個人史とともに戦後日本人の歩みが浮かび上がる。
「飛ぶ教室」の連載対談を全一冊にした完全版。
〈解説〉小川洋子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
21
最近私好みの文庫を出す中公文庫新刊。ユング心理学では権威で「心の処方箋」のベストセラーで日本中に名前を知られるようになった河合隼雄さんの過去の対談が纏まって本になりました。テーマは子供時代。音楽家の武満徹さんの話では、ピアノが無いので、歩いていてピアノの音がしたらその家に、五分で良いので触らせてくれませんかとお願いして、不思議と断られた事は無いとか、動物学の日高敏隆さんの話では、軍国主義の学校で自殺を考えてたら、先生が両親の前で昆虫学をやらせる為に転校させて下さいとお願いしたり。読書は死んだ人と話す事。2024/07/26
たっきー
10
『あなたが子どもだったころ』(1988年)、『子ども力がいっぱい』(2008年)をまとめたもの。子ども時代をテーマにした対談集。この対談をされていた当時ですら、昔とを比べて憂うことが多かったのに、河合隼雄さんがご存命だったら今の時代についてどのように語られるだろうか。対談のなかで印象的だったのは、毛利衛さん。8人兄弟の末子で、自分のことを通すためには自己主張してはだめ、ネゴシエーションの力でまわりの兄弟をたくさん味方につけると自分の思い通りになるというエピソード。2024/09/21
みーあ
2
正確にはこれじゃなくて『あなたが子どもだったころ こころの原風景』10人の方との対談。子ども時代の理屈がつかない行動を読んで、私自身も不明瞭な子供だったと自分の子供時代に思いをはせた。小1でエレクトーンの帰りに違うバスに乗って歩いて帰ってきて、同じ町に来て初めて電話したけど、母に教えてもらった近道が理解できず、違う道で遠回りして帰ってきたこととか、中学で追いかけっこして年上の男子をガラスの向こうに見つけてキックして針金入りの二重ガラスを割ってしまったこととか、色々…そういう理解不可能な行動の末に今がある。2024/09/21
澪
0
2024年度、流山絵本大学で紹介。2025/02/12




