内容説明
緑肥とは、作物に養分を供給することを目的に、腐らせずに土壌にすき込む植物のこと。近年、化学肥料の高騰や「みどりの食料システム戦略」での有機農業拡大方針、世界的な農地の炭素貯留推進により緑肥への関心が高まっている。本書では、緑肥の種類や選び方、品種や効果一覧のほか、新しく借りた畑の診断に緑肥を使う技術や、播種・すき込みのコツ、緑肥を短期間で短く育ててすき込む技術、もはや折るだけですき込まない技術など、農家ならではの今どきの緑肥の活用法を紹介。地力アップにも肥料代減らしにも役立つ一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
42
新刊コーナーより。ミミズを自宅で飼育しデータを取ってみて、まるで私たちの腸内を再現しているようだなあ…と感動した2年間は、そのまま私に(では、現在の大地はどのような状態なんだろう?)という新たな課題をつきつけてきた。ファストフードのような肥料を与えられ、薬漬けな「腸」には多様な細菌が住まない。大地もそうなっているのではないだろうか?この本はそんな仮説を立てていた自分にはタイムリーな内容だった。私は農家ではないが、土の中の細菌の多様性には興味津々。ひとつまた実験のアイデアをもらえた。2024/01/09
みさどん
12
驚きの効果がたくさんあった。本格的に農業をやってらっしゃる人向け。こういう農法で作った野菜だと安心して食べられる。消毒や堆肥を使わなくてよいのだ。植えた緑を機械ですきこむから、人手でやるのは難しそう。畝の間の通路の雑草をとらないのも勧めてあったのは考えてしまう。空いた畑にレンゲや麦とか植えてみよう。小さなマメ科の雑草は長くなるまでそのままにしておこうという気持ちになった。2024/01/21
もっちゃん
0
この本を読んで、今年は畝間に緑肥を植えてみようと思いました。効果が楽しみです。2024/01/14