内容説明
2023年、世界的な大ブームを起こした生成AI「ChatGPT」。開発したのはOpenAIの若きCEOサム・アルトマンだった。2015年に設立したベンチャー企業がなぜ7年でここまでのものを開発できたのか。設立メンバーだったイーロン・マスクとなぜ反目したのか。知られざる開発の裏側とGAFAMの覇権争い、そして天才アルトマンの素顔に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
142
アトムやドラえもんの物語に親しんできた日本人は、人間と同じ思考力を持つロボットという考えに違和感が薄い。しかし映画『ターミネーター』のようなAIと人類の闘いをイメージしてしまうアメリカでは、営利的なAI開発を疑問視する空気があった。OpenAI社が歪な統治体制で発足し、主導者アルトマンの解任騒動まで起こったのも、そうした相反する感性の衝突なのだ。しかしAIが膨大な知識を学び人間並みになるには、学習素材となる既存メディアや動画の著作権問題が壁となる。ソニーのカドカワ買収も、その点をにらんだ布石かもしれない。2024/11/28
榊原 香織
102
マスクもアルトマンも変わってる・・ザっと最近のAI発展経過も書いてある。 2024年刊2025/08/31
trazom
98
OpenAI社におけるアルトマン氏解任と5日後の取締役復帰というドタバタ劇の裏側に、AGIを目指す中での複雑な利害対立があったことを知らされる。営利企業が自らの利益のためにAI技術を開発・利用する危険を怖れ、非営利団体として結成されたOpenAIなのに、マイクロソフトに魂を売り、ChatGPTの成功によってビジネスに傾注してゆく様子がわかる。AIは核兵器に匹敵する脅威になるという。「(新しい)技術が生まれるのは、それが可能であるからだ」というオッペンハイマー氏の言葉の怖ろしさを目の当たりにする物語である。2024/09/09
ジョンノレン
56
昨23年11月に突如オープンAIのCEO解任と間をおかずの復帰のお陰もあり、一気に注目を増したサム・アルトマン氏(以下「A氏」)を軸にAI研究の初期段階から今日の急成長に至るダイナミックな展開が概観できた。少し前に島津翔著「生成AI真の勝者」を読んでいたので逆視点もあり多面的理解に繋がった。A氏が高コストのGPU依存脱却の為7兆ドルの資金確保を図っているとか。桁が異常、真偽やいかに。AIの将来に危惧する向きもあるが、まあ科学技術は全て諸刃の刃、止めろと言ってやめられるわけではなく結局出たとこ勝負なのかな。2024/09/29
harass
50
ChatGPTを開発したOpenAI社のCEOサム・アルトマンの評伝。AGI(人工汎用知能)をつくることを目的とした非営利団体はマイクロソフトから莫大な資金を得ることと、傍流でしかなかったAI技術を画期的に向上できたことから、変化していく。アルトマンの解任クーデターとその逆襲のエピソードなど。AI技術の歴史などなかなか参考になった。ただ、ニュースなどを集めただけのような感じの本かとも。まあ読み物として。2025/05/19
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