内容説明
農耕社会が安定期に入った弥生時代中期、大陸より祭器や副葬品として導入された銅剣・銅矛・銅鐸などの青銅器は、列島社会をどのように変えたのか。青銅器をめぐる交易網の形成と、それにアプローチする弥生人の行動を考古学の視点から追究。東北アジア社会の変動の中に弥生文化を位置づけ、階層化社会から国家形成へとつながる変革を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊動する旧石器人
3
2024年8月1日第1刷発行。青銅器が齎した弥生社会の変容について、東北・東アジアの交易ネットワークを主軸に述べた1冊。弥生時代の倭が東アジア社会に組み入る楽浪郡設置より前の東北・東アジアのことが多分に述べれられおり、とても勉強になった。本書のようにマクロ的・worldwideに展開される日本列島の考古学は、旧世紀では限られていたが、現世紀ではよりstandardになってきてるのが共鳴される。本書の参考文献を見ても、日本語を含む4言語の文献が挙がっていることは、複数言語学習が必須になってることを物語る。2024/09/29
Go Extreme
2
変わりゆく弥生社会: 首長墓出現 粘土帯土器をもつ移住者と青銅器生産 王墓形成までの争乱 金属器の伝達者ー東北アジアの粘土帯土器文化: 中国東北地方の動乱と粘土帯土器文化 朝鮮半島の粘土帯土器文化 鉄器の導入と燕国 環黄海交易ネットワーク形成: 燕・秦・漢 青銅原料流通 西日本の交易ネットワーク 政体の交代と楽浪郡: 漢の拡大と東アジアの変動 衛氏朝鮮の盛行と楽浪郡設置 楽浪・韓・倭 原三国時代と首長墓 北部九州・王墓の時代 東アジア世界への参入: 社会変質の立役者 交易の形 連動し続ける東北アジア社会2024/09/01