内容説明
人間の悩みの本質は2000年間変わっていない―
ストア哲学が、いま、シリコンバレーで大流行しているのには理由がありました。
とめどない不安に襲われがちな現代社会において「生き方の指針となる」のです。
2000年前を生きたマルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカらの言葉。
その奥にある、深い重要な原理は、この悩み多い時代の中で「どう生きるべきか」を示してくれる道しるべなのです。
本書では、英国ガーディアン紙の人気コラムニストである著者が古代ギリシア哲人に学ぶ「心の持ち方」をエッセンスとともにわかりやすく紹介します。
<目次>
第1部 ストア哲学のエッセンス
第2部 人生とその不条理について
第3部 耐え忍ばなくてはいけないとき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
51
KindleUnlimited.豪の女性ジャーナリストが語る、ストア派哲学の自己啓発本。コロナ禍の体験などやSNS時代の現代の著者の体験をストア派哲学、ローマギリシャ時代哲学者だけでなく、後年のストア派の引用から、この哲学が現代でも通用するものとする著者。実用的なストア派哲学の本ではないかと感心。人間の本質についてにいろいろ唸ってしまう。これは良い本。ぜひおすすめ。2025/07/02
大先生
12
セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスを中心にストア派哲学を纏めた本です。ストア派は「好ましいが関心は持たないもの」という分類に富・健康・名声などを含めます。そうしたものは持っている方が望ましいけれども、手に入るか否かは自分でコントロールできるわけではないので、執着しない。あくまで自分の品性や徳の方が大切だと。ストア派的な生き方を実践できる人は、心穏やかに生きられるでしょうね。私のように(笑)2025/07/11
はるき
11
ストア哲学入門書。著者が記者(ライター?)なので、大変読みやすく分かりやすい。 人生は短く、困難は山積み。悲観的になりすぎず、事実をありのまま受け入れることが大事。2024/09/25
ceskepivo
6
備忘録にメモしました。 ●コントロールできるものは、自分の品性、他者への対応、そして自分の行動と反応です。 ●まず最初にコントロールできるものを明らかにして、そこに努力を注ぎ、コントロールできないものについては、悩んで時間やエネルギーを無駄にしてはいけない。 ●自分と他人を比較しないと決心すれば、生涯にわたって多くの苦しみを味わわずにすむ。 2025/03/10
西
6
この身体、命について、ただ一時的に借りているものであって、返さないといけない日がいずれ必ず来るということ。その時を出来る限り穏やかに迎えられるようにするにはどうすれば良いかということを考えるのに役立つ本だった。マルクスアウレリウスの自省録は、以前読んでなかなか難しかったけど、今この本を読んだ後に読めばどう感じるだろう2024/11/17