内容説明
人間の悩みの本質は2000年間変わっていない―
ストア哲学が、いま、シリコンバレーで大流行しているのには理由がありました。
とめどない不安に襲われがちな現代社会において「生き方の指針となる」のです。
2000年前を生きたマルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカらの言葉。
その奥にある、深い重要な原理は、この悩み多い時代の中で「どう生きるべきか」を示してくれる道しるべなのです。
本書では、英国ガーディアン紙の人気コラムニストである著者が古代ギリシア哲人に学ぶ「心の持ち方」をエッセンスとともにわかりやすく紹介します。
<目次>
第1部 ストア哲学のエッセンス
第2部 人生とその不条理について
第3部 耐え忍ばなくてはいけないとき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
99
『自分が持っているモノはただ借りているだけで、いつか返す日が来るものだと考える』に釘付けになりました。なんでも、「失った」とは考えずに「健康や友達は自然や様ような縁から借りている」と考える、とのこと。こう考えることで、苦しみの元凶である「執着」から解放されるらしいです。なんか腹落ちして心が軽くなったように感じます。2025/10/06
harass
52
KindleUnlimited.豪の女性ジャーナリストが語る、ストア派哲学の自己啓発本。コロナ禍の体験などやSNS時代の現代の著者の体験をストア派哲学、ローマギリシャ時代哲学者だけでなく、後年のストア派の引用から、この哲学が現代でも通用するものとする著者。実用的なストア派哲学の本ではないかと感心。人間の本質についてにいろいろ唸ってしまう。これは良い本。ぜひおすすめ。2025/07/02
ニッポニア
46
自分が持っている物全て、ただ借りているだけでいつか返す日が来るのだと考える。のストア派だ。以下メモ。お金よりも時間がたっぷりある素敵さ、ハックルベリーの日々。名声などなくても、軽んじられなければ十分だと考える、他人の反応次第であり、コントロールが利かない。セレブな人たちでも、世間から注目されないことに耐えられず麻薬やアルコールに走ることも。SNS時代がもたらした、招待されなかったパーティーの存在を知る可能性、人間を蝕む。捕虜のみで何ができて何ができないか明らかにする、ストックデールのコントロールテスト。2025/09/07
ショア
28
audible。面白かった。古代ギリシャのストア哲学の教え本。著者の体験をベースに哲学者セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリクスらの教えを説く。理性的に感情に支配されない、欲望や恐怖にとらわれない、運命を意識し受け入れる考え方。理性的なミニマルリアリストな印象と思ったら「ストイック」の語源らしい。何事もコントロールテストを行い自分でコントロールできないものは気にしない。無意識になる。怒りや恐怖などの感情に支配されない。死などの運命を想定し受け入れる。登山しながら聞いたので再読したい。2025/08/31
スズコ(梵我一如、一なる生命)
20
ストア哲学の入門的な本として手軽に読めた。知れば知るほど、それはインド哲学の、原始仏教の、、と類似性を思ってしまうのと、東洋的な目線では結構素地にある考え方のように思うのだが、宗教と哲学の根本的な違いから余り西洋では指摘されないのだろうか。日本のように宗教習慣が薄い一方で価値観の素地に根付いていると、「うん、そんな感じ」ってなる部分が多いかなと。心がワサワサ落ち着かない時期にこういう本を読めたのは良かった。一ヶ月かけてやっと読了しました。少し心が落ち着いてきたのかな。2025/11/05




