リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者

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リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者

  • ISBN:9784001160505

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内容説明

二十世紀前半,物理学が大きな発展を遂げた時代に活躍した物理学者,リーゼ・マイトナー.なかでも「核分裂の発見」という業績は後世に多大な影響を及ぼしたが,第二次世界大戦後,発見の栄誉は共同研究者に奪われてしまう.ユダヤ人差別,女性差別に遭いながらも研究を続けた,「人間性を失わなかった物理学者」の生涯をたどる.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

第1章 手の届かない夢
第2章 ついに大学!
第3章 専門職につけない専門家
第4章 結婚よりもすばらしい結びつき
第5章 放射能という新しい科学
第6章 暗やみの外へ
第7章 戦争と科学
第8章 研究室にもどって
第9章 大戦が終わって
第10章 ついに教授に
第11章 「ユダヤ人の」物理学 対「アーリア人の」物理学
第12章 ヒトラーが政権をとる
第13章 ユダヤ人をしめ出せ!
第14章 ヒトラーと科学を語る
第15章 行くべきか、残るべきか
第16章 科学のナチス化
第17章 さらにひどくなるのか?
第18章 新分野、放射性物理学
第19章 ユダヤ人は去れ
第20章 パスポートの問題
第21章 科学者の密航
第22章 成功か失敗か?
第23章 危機一髪
第24章 そんなに優秀なのか?
第25章 原子のミステリー
第26章 原子が分裂!
第27章 その不可能は可能!
第28章 核分裂の力
第29章 アインシュタインからの手紙
第30章 爆弾の開発競争
第31章 自分の研究室
第32章 もうひとりの物理学者の脱出
第33章 ドイツの核開発計画
第34章 ナチスの科学者をどうするか?
第35章 原爆の母
第36章 アメリカが何をしただと??
第37章 アメリカでのマイトナー
第38章 核分裂のノーベル賞受賞者は……
第39章 戦後、核の平和のために
第40章 マイトナー本人への賞
そののち
あとがき
マイトナーの生涯と業績
物理学用語集
作品に関係する科学者
参考文献
写真出典

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

104
「科学は客観的なふりをしているが、しばしば人間の偏見にもとづいて形づくられる」。オーストリア出身の物理学者リーゼ・マイトナーの生涯を描いた伝記。彼女は核分裂の事象を初めて正しく解釈した研究者として知られる。その才は著名な学者達が認めるものだったが性別と人種の差別から地位も環境も不当に扱われてしまう。どこに行っても属していないと思わされる孤独、相手の都合で存在を否定される辛さ。それでも探究心を持ち続けた姿に感服。科学の行方と人間性、その関係を彼女の信念を交え考え、そして彼女の名が冠された元素に思いを馳せた。2024/04/05

Nobuko Hashimoto

23
核分裂を理論づけるという世紀の発見をしたにもかかわらず、共同研究者の男性だけがノーベル賞を受賞するなど、女性かつユダヤ人であることで不当な苦難を強いられた物理学者の伝記。物理の理論はさっぱり理解できなかったが非常に面白かった。研究を続けるためにベルリンで屈辱や圧迫に耐え続ける彼女を救出しようと奔走し、なんとかスウェーデンに逃がした仲間がいたことは救い。彼女の発見はすぐさま原爆開発に繋がるが、本人は兵器開発には一切かかわらず、原子力の平和利用を訴えた。にしても、科学の発展と軍事利用は切り離せない宿命なのか…2025/10/14

しんすけ

17
リーゼ・マイトナーはニールス・ボーアやアインシュタインと同時代の人であり、彼女が遺したものはその時代の先端にあるものだった。原子に核分裂という現象があることを発見したのはマイトナーだった。 しかし彼女がノーベル賞を受賞することはなかった。 ユダヤ人であり女だったからか? それよりも、本書には読むことが辛くなる個所が多すぎる。 その一つが、二度とあってはならない時代が背景にあることだ。それは現日本の為政者が愛して止まない時代だ。ナチスによる人種差別の時代であり、学術さえも踏みにじられていく時代である。 2024/08/25

タンタン

7
核分裂を発見したマイトナーの伝記。オーストリアで生まれ、まだ女性の社会進出が難しい時代に、両親の後押しで大学を出て物理学者の道に進む。職を求めてベルリンに行ったが女性の正式採用はなく、そこで放射能研究をしている化学者ハーンの共同研究者となる。その後30年間二人はパートナーとして研究し論文を発表する。女性一人では評価されない時代だった。やっと研究者として認められ安定した頃、ナチスのユダヤ人迫害が始まりユダヤ人であるマイトナーもドイツを脱出してコペンハーゲンへ。ハーンとは手紙で研究のやりとりは続いた。2025/09/15

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

7
『生きるためのブックガイド』で知った本。ユダヤ人物理学者。当時は女性が大学へ進学すること、まして化学は女性が学ぶところではない、と差別をされながら研究を続け、その功績も奪われるなど過酷な人生を歩んだいたそうです。長い間その功績を無視されてきた彼女が、やっと刻まれることになったのです。2025/08/09

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