内容説明
政治の腐敗、経済衰退、教育・医療の崩壊が止まらない現代。しかし私たちの足元には、未来の日本を再生させる可能性が溢れている。一歩立ち止まることで見えてきた「街場の救国論」!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
31
内田氏の含蓄のある言葉の数々。既読感のある箇所もありましたが、内容的には同じでも言葉が違えば、改めて自分の中にストンと落ちるという体験ができました。2024/10/14
to boy
23
内田さんが雑誌や新聞などに寄稿したものを集めた一冊。同じ話が繰り返されることもあるが、逆にそれほど大切な話題だという事と認識。政治、教育、文化、宗教などそのテーマは各方面にわたっているが、どの話題もこんな視点があったのかと自分の視野の狭さを思い知らされた。一つだけ挙げると、今の子供は「勇気を持て」と言われなくなった。皆と仲良く並んだ友情が良しとされ、「千万人と雖も我往かん」という孤立した勇気を教えられていないという指摘。さすがです。2024/07/16
Mc6ρ助
22
いつものようにガッテン、ガッテンか、目からウロコしかない内田樹さん、ちょっと待ってほしい、これが「日乗」なのか?、なんだよね!(たとえば『日本の喫緊の国家的課題は誰が何と言おうと、「国家主権の回復」と「国土の回復」である。日本はいまだに「半・独立国」であり、外国軍隊が半永久的に国土の一部を占領し続けている。日本国憲法の上位に日米安保条約があり、日本政府の上に在日米軍があり、日本の総理大臣の上にアメリカの大統領がいるというねじれた仕組み・・が80年近く続いている。(p196)』)2024/07/06
たっきー
14
「信濃毎日新聞」、「週刊金曜日」に寄稿された文章をまとめたもの。時事的な話題もあるけれど、それ以外の部分でハッとするところが多かった。精神科医の春日武彦氏が著者に「病的な合理主義者」という診断名をつけたというエピソードが面白い。2024/07/19
Ryuya Matsumoto
12
一つ一つのトピックはとても短いけれど、示唆に富んだ内容はさすが内田先生。僕は他の作家さんはだいたい「さん」で呼ぶのだけれど、内田先生は「先生」と呼んでしまう。会ったこともないのに。2024/07/21