内容説明
崇徳院は保元の乱に敗れ、配流の地で憤死して怨霊になったという。星城大学の研究者早乙女静香は、ひょんなことから宮田六郎と京都へ旅することになり、かねて興味を抱いていた崇徳院について調べようとする。その矢先、宮田の知人である京都在住のジャーナリストが失踪、静香を敵視していた歴史学者が遺体となって崇徳院ゆかりの白峯神宮で見つかるなど、二人と接点を持った人物が奇禍に遭う。そして知り合ったばかりの社長令嬢も……。警察に疑惑の目を向けられながら事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎に通じるその真相とは?/解説=新保博久/*本電子書籍は初版時タイトル『崇徳院を追いかけて』を改題した新装新版(創元推理文庫 2024年8月30日初版発行)を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぜんこう
19
鯨さんの新しいのが出たと思ったら「崇徳院を追いかけて」の改題だったとは😞…再読みたいなもんですが、ほぼ内容忘れてたからOK😅 この話で早乙女静香と宮田六郎の仲が接近したんですね。そりゃ同じ部屋に何泊もすりゃね、あんた😁・・・何の感想なんだか(笑)2024/12/03
まいさん
10
バー〈スリーバレー〉での歴史談義で角突き合わせていた早乙女静香と宮田六郎が、崇徳院伝説の謎と歴史学者殺害事件の真相を追う。崇徳院の謎に西行も絡んできて。う~んなるほど・・・。2025/01/19
そうたそ
5
★★★☆☆ 「邪馬台国はどこですか?」シリーズに連なる作品。ライターの宮田と、大学の研究者・早乙女がなぜか共に京都へ旅することになり、そこで事件に遭遇してしまう。崇徳院にまつわる伝説と、現実での事件を上手く絡めながら展開していくミステリだが、総じて内容は二時間サスペンス感が強い。いつもながら会話文メインであっという間に読めてしまうが、その分内容は薄い。同じシリーズで短編で書いていたことを引き延ばして長編にした感じ。現実の事件の謎解きも、崇徳院伝説にまつわる謎も、どちらも驚きには欠けた。2024/10/10
agtk
5
新装版で再読。「新・世界の七不思議」と「新・日本の七不思議」の間のお話。宮田と静香はいかにして恋人になったのか、という話。事件も歴史の謎も軽め。おもしろかったけどね。さぁいよいよ最新刊だ。2024/09/17
ソラ
5
【読了】D ちょっと軽すぎるというか(もともとそういう雰囲気のシリーズではあったが)、2時間ドラマのような感じだったなと。歴史ものとして期待があり過ぎたのかもしれない。2024/09/16
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