ティーン・タイタンズ・レイブン 失われた記憶

著者名：カミ・ガルシア【作】/ガブリエル・ピコロ【画】/中沢俊介【訳】

小学館集英社プロダクション（2024/07発売）

• ISBN：9784796878111

内容説明

悲劇的な事故により、記憶を失った少女レイブン・ロス。不安な日々を過ごしていたが、新しい家族や友達に支えられ、少しずつ事故のショックから立ち直ろうとしていた。だがその矢先、周囲で不可解な現象が起こり始める。どうやら自分の過去が関係しているらしい――そう感じたレイブンは、これまで目をそむけていた自分の過去や秘密……内に秘めた闇と向き合う決意をする。はたして彼女を待ち受ける運命とは……？
ニューヨーク・タイムズベストセラー作家カミ・ガルシアが手掛ける、自分や他人を信じる勇気を教えてくれる物語。

●収録作品●
『Teen Titans: Raven』
(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[サケ太]

母親を喪った少女レイブン。それまでの記憶を失った彼女の新しい家族と生活。孤独な少女に寄り添う優しい人々。どん底の少女が立ち直って、旅立つまでの過程が面白かった。文量は多いが、それぞれのキャラの心情が描かれていて良い作品。

2020/10/02

[ビッチュウ]

非常に面白かった。 ティーンタイタンズのレイブンが主人公のオリジナル物語。里親と交通事故に遭い里親は死亡、自身も記憶喪失に。そこから自分自身の能力や事情を紐解いていくわけなのだが、ある意味で誰もが持ち得るティーンエイジャーの悩みと巧く被らせていて、超常的な非日常ものではなく基礎部分がちゃんと思春期の物語に落とし込んでいるのがスゴイし面白い。熱い場面もあるし、登場人物たちも愛らしいしビジュアルも素敵。フルカラーの大版コミックより日本の青年誌コミックサイズで読み易いのでアメコミ慣れしてない人にもオススメ。

2021/10/24

[fap]

地味な話。 ブードゥー教の信者が真面目に暮らす風景は新鮮。 死者に敬意を払い助言を求める真摯さはどこも同じだ。 だがしかしアメコミに登場する一般的なハイスクールの光景を読まされても響かない。 ポリティカル・コレクトネスにうんざりしているのはおそらく作中だけでなく読者もだろう。

2020/12/27

[じぇろポーta]

トライゴン父さんと戦うためにニューオリンズの墓地に眠る母と娘と姉妹と祖母とブードゥーの女王と女戦士が出撃する場面がめちゃ格好いい。設定は完全に正史世界から独立しているがこの世界の「ティーンタイタンズ」としてシリーズ化するみたいで続編（まずは「ビーストボーイ」らしい）が楽しみ。

2020/12/14