THE UNIVERSE IN A BOX  箱の中の宇宙 - あたらしい宇宙138億年の歴史

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THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙 - あたらしい宇宙138億年の歴史

  • 著者名:アンドリュー・ポンチェン/竹内薫
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • ダイヤモンド社(2024/07発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 550pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784478112489

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内容説明

ダークマター、銀河の誕生、ブラックホール、マルチバース…。宇宙はあまりにも広大で、最新の理論や重力波望遠鏡による観察だけでは、そのすべてを見通すことはできない。そこに現れた救世主が「シミュレーション」だ。本書では、若き天才宇宙学者がビックバンから現在まで「ぶっとんだ宇宙の全体像」を提示する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

40
英国の宇宙論学者が幅広い層に向けて最新の研究動向を紹介した好著。コンピュータで宇宙全体をシミュレーションする手法を採るが、観察可能な現実の再現ではなく、現実を理解するためダークマター、ダークエネルギーという空想的要素の存在を必要とする。同時に2つ以上の場所に存在する量子の不確定性が宇宙の始まりや構造に影響を与えているとする。新しい証拠が既存知識に基づく確率を更新するベイズ統計学の考え方を使い、宇宙の組成、ブラックホールなど決定的証拠がない問題を分析。微小世界から宇宙全体までの壮大な議論に知的興奮を覚える。2024/12/24

ひさか

30
2023年6月Riverhead Books刊。翻訳したものを2024年7月ダイヤモンド社刊。シミュレーションによる宇宙の解析について面白く書かれている。人力、機械、コンピュータによる解析の歴史が面白い。そしてシミュレーションによる宇宙の創世の様子はダイナミックで楽しい。訳者あとがきにチラッと出てくるサブグリッドのコードも良い。索引の順序がおかしいのには笑ってしまう。も少しなんとかならなかったの?2024/08/31

特盛

26
評価3.6/5。著者は宇宙物理学者で宇宙の構造シミュレーションのスペシャリスト。宇宙論でのシミュレーションっていったい何やっているの?その意義(理論と実験のパイプ)や限界(近似と人の手による主観的な微調整)を現場ならではの視点で分かりやすく伝えてくれる。初期条件と計算性能が飛躍的に増した歴史、特に天気予報がこの20年くらいで激的にレベルアップした背景なども解説され興味深い。並行宇宙や世界シミュレーション仮説といった大胆な議論にも、著者は否定はできない、と一定の理解を示すのも面白い。まさにお仕事見学した感じ2024/11/24

coldsurgeon

11
最新の宇宙論と宇宙論シュミレーションの話であった。シュミレーションは、科学者が実験し、学ぶための研究室である。その目的は、再現ではなく、自然が宇宙をどのように形作ってきたかを理解することにある。シュミレーションの背景にある考え方は、宇宙論などの物理学では、科学的な予測を行うために物理法則を利用するというもの。科学は、その核心において、正しい説明ではなく、検証可能な説明を与えることである。箱の中の宇宙、それはシュミレーションにより宇宙を理解することであり、ダークマター、ダークエネルギーなどの概念が生まれた。2024/09/20

緋莢

10
図書館本。<コンピュータ上で宇宙全体をシミュレーションすることだ。その目的は、宇宙には何があるのか、それは どこから来たのか。そしてそれが地球上の私たちの生活にどのように関係しているのかを理解することにある。> 幼い頃、父のZXスペクトラム・コンピュータを見つけ、夢中になったという著者。父が持っていたカセットの一つにSatOrbというものがあり、それは初歩的な模擬実験プログラムで、太陽系の好きな惑星を選んで、その周りに人工衛星を打ち上げるというもので…著者は新進気鋭の宇宙論学者(コスモロジスト)で(続く 2024/12/07

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