下町サイキック

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¥1,870
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下町サイキック

  • 著者名:吉本ばなな【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 河出書房新社(2024/07発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309031958

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内容説明

サイキック能力を持つ中学生のキヨカと、近所に住む友おじさんの、ささやかだけれどかけがえのない連帯。人がそれぞれの力を発揮して生き抜くための、知恵と哲学が詰まった最新長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

233
吉本 ばななは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、下町サイキック群像劇、著者は新しい方向に踏み出せたとのことですが、あまり新鮮味は感じられませんでした。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031958/2024/08/27

mukimi

126
大体どこに誰が住んでるか皆知っていて、変な人も変な人として存在を認められている、それが下町。しょうもない雑談や愚痴を言える人、ゆるゆる時間の流れる清潔な休憩場所の限りない尊さが今の私にはわかる。主人公にはオーラや風水が見えるのだけど、疲れた人の顔にべたっとついた黄色いオーラ、心の荒んだ人の黒いオーラ、そういうのはあながち迷信でもないような気がする。ばななさんのスピリチュアルな言葉はちゃんと人の心に根っこを下ろしているように感じる。どうでもいいことがすごくいいことに思えること、それが幸せ。間違いない。2025/07/10

ひさか

114
noteよしばな書くもん:ドライヤー、清濁、ぼたんどうろう、書き下ろし:婚活、エピローグ妊活、の5つの連作短編に大幅に加筆修正し、あとがきを加えて2024年7月河出書房新社刊。見えないものが見えるキヨカちゃんと土地に根付いた人々の出来事ファンタジー。読み進めていると、超能力に頼らなくても大丈夫なんじゃないの?と思えるエピソードがあって、あとがきで「下町ルール」という話があって、ははーん、人を人と認識して、暮らしの事情が理解しやすい世界のことかと、少しはわかったような気になりました。憧れの世界です。2024/09/29

ウッディ

107
霊感が強く、場の気をきれいにする能力がある中学生のキヨカ。離婚した父の無理心中未遂などの出来事があるが・・。悪い気が見えるからこそ、自分の心、町内をはじめ自分の身の回りをきれいに保つキヨカの心持が前向きで、好感が持てます。母や友おじさんなど清々しい大人がいて、下町の緩やかな繋がりの中で、質素に暮らすことの幸せ。お金や物がなくても、いやそれがないからこそ、気を美しく保てるのかもしれない。おどろおどろしい内容になりそうな設定を清々しくハートウォーミングな物語に仕上げたのは、さすがばななさんという感じでした。2025/05/16

nonpono

102
吉本ばななの小説。NHKの特集も良かった。エッセイでの自分は発達障害の告白やテレビで大切なこととして、「週に1回は自分をメンテナンスすること」に影響されマッサージに行ったら楽になった。本書は中学生のキヨカの日常。「ドライヤー」が好きだな。離婚して街で1番の美女に惚れた父。なぜこの言葉が題名になるかはあえて書かないが、「使い方」を間違えてはいけないらしい、何事も。それからみんなで水餃子をつくる場面。昔から食のシーンはうまいと思うがやはり印象に残る。吉本ばななを夢中になって読んだ中学生の自分を思い出しながら。2025/02/22

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