内容説明
風石マリエ(45)は、所轄の経験を経て警視に昇進した。そして人事で県警本部刑事部捜査一課管理官に異動となった。男性が九十%近くを占める警察で出世を望む彼女が最初に捜査の指揮を執ることになる事案が発生。小学生が校内で同級生に向かって拳銃を発射したのだ。不明な拳銃の入手経路、マスコミの過剰報道、上層部からの圧力、そして男性部下との軋轢。問題山積の中、マリエは事件を解決に導けるのか……? 男性社会で女性警官はどのように悩み苦しむのか!? 元女性警察官の著者だからこそ描ける警察小説誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
この著者の「副所長」を読んで、結構面白かったので他の作品も読んでみようと思いました。これはいじめられていた小学生が銃器をどこからか手に入れていじめていた子供を撃ってしまいます。そのほかにも中学生の事件などもあり、しゅじんこうは管理官としてその事件を担当します。様々な圧力などがあったりしますが、本人も狙われたりしますが解決します。なんか、最近の闇バイトを思い出しました。2024/11/28
ma-bo
81
捜査一課女性管理官、風石マリエが主人公。マリエが、マリエは等、文章にマリエがかなり出てくるがその都度何か違和感を覚えるのは自分だけか(-_-;)。小学生が同じ学年の男子を銃で撃つ事件が起きる。そんなさなか中学生女子が副校長を撃つ事件も発生する。子供たちはどこから拳銃を入手したのか、マスコミの過熱報道。作者は元女性警察官なので、男性社会の警察内部での女性警官の大変さを描く所はリアリティあり。使嗾とは人に指図して、悪事などを行うように仕向けること。指図してそそのかすこと。だそうです。2024/12/21
タイ子
73
松嶋さんは次々に新しい女性警察キャラを登場させてくるが、今回も管理官という責任を負う女性が登場。彼女の初管理官の仕事はこれまでにない事件を扱うことに。いじめに遭っていた小学生が校内で銃を発砲、続いて女子中学生が校内で副校長を銃撃するという前代未聞の事件が発生。噂が飛び交う小さな町内でマスコミの集中砲撃をかいくぐり捜査がどう進展するのか。主人公なのにあまり魅力を覚えない管理官だなと思いながらも次第に面白くなる。子供が犠牲になる腹立たしい真実ではありまさに「思想犯」ではなく「使嗾犯」の文字を使った意味に納得。2024/07/25
papako
47
やっぱり読んでしまう作者の作品。お、そういえば、最近の作品ではあまり重要登場人物が死なないかも!この作者さん、あっさり殺しちゃうもんなぁ。首都圏近郊県の女性警視が管理官として指揮する、子供が加害者の事件。犯人を描写するというよりも、捜査をする捜査本部が描かれているので、証拠や目撃情報などからだんだん犯人に迫っていく過程がよかった。ただ最後のバイクだけは伏線あったよ!女性管理官を中心に周りがだんだんまとまるのもいい。新しいシリーズもいいですが、他のシリーズも書いてくださいね!2024/08/25
きりん★
43
松嶋さん、筆が早いのとシリーズ沢山あるから追っかけるの大変。これはまた新しい主人公、風石マリエ管理官。小学生が校内で発砲する事件が起こる。何とも衝撃的な始まりだが、そのような事件はまた連続する。目の付け所が斬新な物語。これだからまた松嶋さん読んでしまうんよね。2025/05/03
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