ミステリから見た「二〇二〇年」

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ミステリから見た「二〇二〇年」

  • 著者名:千街晶之【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 光文社(2024/07発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334103828

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内容説明

新型コロナのパンデミックによって生活や社会構造が激変した2020年。この激動の年にミステリという文芸領域がこの時代をどう描き、どう解釈したのか? 新型コロナ、東京オリンピック、分断国家、政治腐敗、失われた三十年、ポリティカルコレクトネスと多様性……2020年以降の日本を象徴する出来事を扱ったミステリを通し観察することで見えてきたこととは? 圧倒的な読書量と鋭い分析力を誇る著者が、現代日本の歪みに物申す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

18
新型コロナが初めて流行したのも東京五輪が開催予定だったのも2020年。作家たちはどう向き合い、どんな作品を上梓したのかを概観し、現状追認的なスタンスであれば指弾する一節も。わずかな時間差で新しいはずのトピックがパラレルワールドになってしまう困難性も取り上げられるが、全体的に政治批判的な意味合いを帯びた章が多く、森友学園や統一教会にも話題が広がる。そして、すべての章で言及される安倍晋三については作品数も印象も大きなものではないという。長くのびた影を見つめるには時間がかかるのか。2024/11/17

鹿ノ子

8
コロナ禍のみならず2020年前後の様々な社会的事象がミステリにおいてどのように描かれていったか、ということをテーマにした非常に読み応えのある評論集。小説以外にもドラマや映画についても触れていて参考になった。帯にあるように、まさに「ミステリ作家は時代から逃げない」のだ。2025/03/08

ともりぶ

5
2020年の出来事がミステリにどう関係したかの評論集。面白かった。小説の中でコロナ禍はどう書かれるのか当時結構気になっていたので、『ステイホームの密室殺人』の出版の速さにとても驚き、わくわくした記憶がある。東京オリンピックがパラレルワールドみたいになってた小説もあったな…。2024/09/27

keisuke

5
図書館。面白かった。今後も2020年、コロナは創作においてネックになったりヒントになったりするんだろう。スペイン風邪みたいに使うにはまだもう数世代必要だよな。ミステリだけじゃなくて他のジャンル、他のエンタメでもこういう解説読みたい。クドカンはコロナを随分色々な形で使ってるし。創作者ってのは大変だし、本当にすごいな。2024/09/14

田中峰和

4
2020年のパンデミックで激変した生活や社会構造。この変化がミステリにどう影響を与えたか。新型コロナ、東京オリンピック、分断国家、政治腐敗、失われた30年などのテーマで各章論じられるが、安倍晋三の名が度の章でも登場することに気づく。一章ではコロナ禍で後手の対策に終始し、退陣したこと。二章では東京五輪開催に際し、原発をアンダーコントロールと無責任に断言し、三章では「こんな人達には負けられない」と発言。四章では森友・加計学園問題、山口敬之の性加害などでの忖度など、度の章でも安倍批判が続く。アンチにとって良書。2025/10/15

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