内容説明
住宅設計の現場には、家づくりの先人たちが積み重ねてきた知恵や工夫、心憎いまでの「ふつう」があります。それらのエッセンスを、550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した「住宅版・解体新書」。家づくりに関わる全ての人へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
40
自らの老後を踏まえたリフォームを考慮中。介護を経験するとお手洗いとお風呂が半独立で床を水洗いできた方が便利だとか、ドアは引き戸がいいなと。そしてベッドの置き場所には3方向に人が通れる空間があった方が便利だと。こういった経験を踏まえた知識から読んでみると、著者の考え方が素晴らしいのが分かる。以前から有名建築家のコンクリート打ちっ放しやデザイナーズマンションが苦手で、一戸建てを建てるなら軒下、庇は絶対に必要と思っていました。増田さん素晴らしい。我が家はマンションなので、勝手につけるわけにはいかないのが悲しい。2019/08/18
やまこ
28
家について色々考えている時に実家にあった本。建築の道へ進む人達のみならず、これから家を建てようと考えている人達へ、自分が心地よいと思える家を建てるにはどこに気を付ければ良いか根本的な考えを隅々まで浅く広く書いてある。日差しについてや動線など時には専門的な話もあるんだけど、そこまで考え無いと本当に暮らしやすい家は手に入らないんだなぁと勉強になった。イラストもあるのでわかりやすい。2017/11/16
roomy
24
面白かった〜。家作りに役に立つ本ですね。著者に設計してもらえたらきっと素敵な家になりそう。色々なことがわかるように説明されているしこれを読んで設計から考えたら大満足なマイホームになるはず。いつか建てたいな〜。2015/08/11
爽
20
当たり前だと思っていたことが、生活の心地よさを考えて設計されていた。住宅のことを全くわからなくても理解できるようになっていたので、とても楽しい。家の様子は人と同じように個性があって、家の向きから水周りの位置など様々な形がある。広い家が必ずしもいいわけではなく、光のとり方や通風、生活の形態、たくさんのことを考えた上で出来上がっている。読んでいるだけでワクワク。2013/09/30
織町
17
“いっそ、「住宅は無目的だ」といってみたらどうだろう。住宅にいる間、私たちは諸目的を遂行している時間より、無意味なときを過ごしている時間の方が長い。それを素直に認めたらどうか。”設計の基礎知識が学べる一冊。ごろごろのびのびできる家作りを目指して。難しい箇所も幾つかあった。けれど解説+イラストもあり、見える部分は勿論、床下、断熱、排水経路などの見えない部分まで触れられていて、家作りの判断基準の大きな参考になりました。トイレの作り、敷地の方位、風通しなんかが特に読み込んだな。洗濯機1階と2階とどちらが良いか…2017/03/31
-
- 電子書籍
- 獣の数字 2 ハヤカワ文庫SF